人間の最大の武器は、信頼なんだ

2008年02月18日 風の戯言


 昨日は一日中ベッドに潜り込んでいた。
 バリと寒波の温度差に、さすがにこの老体は対応し切れんかったようだ。バチが当たった・・・?

 文春3月号の武田邦彦の「日本よ、『京都議定書』を脱退せよ」は我々が原罪を感じている環境問題は、実は巧妙に仕組まれた国際的なゲームなんだという視点は大切なんだろう。物事をナイーブに受け止めてだけ入られないようだ。同氏の著書「環境問題は何故ウソがまかり通るか」はベストセラーだそうな。一読の価値ありと見た。
 「ローマ法王と昭和天皇の出会い」ヨゼフ・ピタウも面白かった。ヨハネ・パウロ?世に身近に使えた著者が法王の神に仕える厳しさと温かさを伝える。「最期の一呼吸まで」自らに課せられた任務を全うしようと言う姿勢には感動した。 パーキンソン病を老いた身に抱え、それでも尚「キリストは十字架から降りられましたか」と自らの重荷を下ろそうとはしなかったという。
 俺は逃げていたのかもしれない。俺はもっと大きな荷物を背負わなくてはならないのかもしれない。厭だなぁ、そういうの。

 タイトルの「人間の最大の武器は、信頼なんだ」は麻木久仁子が書評を書いている伊坂幸太郎の「ゴールデンスランバー」で主人公青柳が逃走で追い詰められた時に口にする言葉、なんだそうだ。
 俺にも社運を賭けた闘争の中で、お互いに組織の存亡をかけ、生かす殺すの大喧嘩した仲間がいる。結局ドローに終わり、何も実らなかったけれどその後も時折酒を飲み交わしている。男が酒を飲む仲間、ってのはそんな相手が一番いい。