オバマの時代の幕開け
義兄藍沢悌三郎医師が亡くなった。享年92歳、今日が誕生日。
中鯖石で三代100年、地域の健康を護り続けた。具合の芳しくない時に聴診器を当ててもらい「大丈夫!」の一言でどれだけ多くの人たちが助かったか。医は仁術、だと思う。
間もなく「オバマ大統領」が誕生する。
アメリカの歴史を見たときに、黒人大統領の出現が如何に大きな「事件」なのか、思い至る。キリスト教原理主義者の集団、自分達の神を信ずる者だけが「人」であり、その限りにおいて平等であり、自由が許される一神教の国。
アメリカの価値観を世界中に布教した結果、唯一の超大国が相対的に国力を落とし、「多極化」した世界の現実に直面したアメリカの夢、もう一度世界最強に戻りたいという願いと、イラクで傷つき普通の国に戻りたいという願いが交錯し混在する夢を、新しい大統領に、自分達の救いとを重ね合わせて、間もなく世界最大のお祭りが始まる。
キング牧師の「私には夢がある」という1963年の演説が、今も感動の高圧電流を流し続けている。40数年の間に「夢」を実現させたアメリカという国に改めて驚嘆する。
日本に、こんな演説が出来る政治家が現れないかな・・・。
幻想なのだろうが、唯一の強大国の時代から、多極化の時代へ。これは国際政治の舞台だけでなく企業の現実認識の変更を迫られている問題でもある。独立自尊の組織として、自分達の夢を掲げ、見えざる現実を凝視して生き抜く。お手手繋いでお池に嵌って、再起のチャンスもない奈落に落して溜まるものか。
オバマの底知れぬ真実を知りたいと思う。