5月の風

2009年05月06日 風の戯言


 大型連休も今日で終わり。NHKは「ゴールデン・ウィーク」という言葉は使わない方針らしいが、「GW」は風に吹かれるには一番いい季節。
 モミジが柔らかな緑の葉を茂らせ、八重桜が花びらを散らす庭で、過ぎ行く時間を惜しむこともなく、風に吹かれているのはいいもんだ。人間も光合成を必要としているのかも知れない。

 連休の中日、「みどりの日」に、そうかもう天皇誕生日でも昭和の日でもないんだ、谷根・赤岩ダムを見に行ってきた。ここも風に吹かれるにはいい場所だ。リクライニング・チェアと一冊の本があれば、それだけで幸福感に浸れる。
 人生で遣り残したことも、思い起こせば自裁したくなることも多いけれど、5月の風に吹かれていると全てが遠くに運ばれていくのを感じる。

 人を愛し、風になれ
 深い哀しみも、電流のような感動も
 それもみんな、人生の風