越後猿八座 旗揚げ公演

2009年06月08日 風の戯言


 6月7日
 人形浄瑠璃 越後猿八座 旗揚げ公演がサンブン会館ホールに入りきれないほどの観客を集め、鳴り止まない拍手の中に幕を閉じた。素晴らしい公演だった。
 主催は「柏崎ゆかりの古浄瑠璃を復活初演する会」で、3段目終了後休憩25分を挟んで6段が幕を閉じるまで約3時間「越後国柏崎 弘知法印御伝記」の不思議な世界に見入った。プレイベンとを2回も見ているハズなのに、サンブンの大きな舞台では初めて見るような感動があつた。
 夜は主宰者と猿八座の面々、そしてロンドン博物館で1962年にこの古浄瑠璃を発見された早稲田大学の鳥越文蔵名誉教授も駆けつけ賑やかな慰労会になった。

 柏崎には物好きが多いから、こんなことをやることには驚かないが、立ち見が出るほどに観客が集まったことには正直ビックリした。ゆう文舎の時もそんな風に思ったのだが、大きな会場になっても驚きは拡大し繰り返している。一口に、日本文化というけれど、テレビ時代になっても完全に消滅しているわけでもないことに、何となくホッとしている。