李下に冠を正さず

2017年07月25日 風の戯言


 雨が降っている。
 柏崎夏の風物詩、祇園祭は24,25日と大雨警報にやられたけれど、最終日、明日の花火は大丈夫そうだ。

 安倍政権は森友・加計問題、自衛隊問題で揺れている。
 安倍総理に根底の哲学が無いからだろう。
 国民もマスコミも違和感を持ちながら、その切り込みが出来ないでフラフラしているようだ。バカじゃないの! という感じ。

 リーダーの役割は「部下を食わせること」だと司馬遼太郎は「モンゴル紀行」で書いていたと思う。リーダーが皆に利益をもたらさなくなったら「革命」⇒リーダーは取っ替えなくてはならない。それを「正」とする。当然だろう。

 リーダーは「部下を食わせるため」に有能な部下を育て、組織を維持発展させなければならない。
 組織を維持発展させるためには、リーダーの欲望を満たすための原始的な「暴力」ではなく、次世代を生きる知恵を持った自由な人間を育てる人材教育だ。

 お友達だけに頼っていたら、有能な人材は腐乱する。
 自分も含め、人間はバカなのだ。放っておいたら腐乱し、異臭を放ち、黴菌は拡散する。

 「李下に冠を正さず」
 「信なくば、則ち立たず」
 「人に疑われたら、割腹すべき」

 リーダーは常に監視されている。自分の未来を開き、自分の利益を伸ばしてくれるリーダーなのか ?
 然し、不利益を承知で「ダンマリ」を決め込む周りの有象無象はありゃ何なんだ。よく見りゃ胸にバッチ付けてるのにさ!

ものくれ婆さん

2017年07月24日 風の戯言


 雨の日の鯖石は、静かだ。
  時折、通り過ぎる車の音がするだけ。
   こんな宝物のような生活を楽しんでいる。

 庭の芝生の脇に30坪ばかりが節子の農園。
  畑を耕し、タネを蒔き、苗を植え、柵を作り、   作業に夢中になっている。

 農園で採れる野菜は、食卓を賑わし、会話は「美味しいね」だけ。

 天の恵みか、僅かな農地から採れるキュウリ達は二人の生活には十分過ぎ、子供達や会社や知人達にお裾分けしている。

 姉たちの話を思い出す。

 体が弱かった母は朝早くから畑に出て、午後は床に伏せっていたという。元気な午前中に鼻歌交じりに畑仕事をし、後はダウンしていたのだろう。

 その母は「ものくれ婆さん」だったという。
 昔は、乞食も田舎周りをしていたらしい。しかし、田舎の乞食は貰いが少なかったようだ。そんな彼等に母は大きな御握りをそっと持たせ、近くのお堂で休ませていたという。

 母をよく知らない自分にとって、嬉しい話だった。

 血は繋がっていないはずなのに、節子さんは畑で採れた野菜を皆に運ぶのを何よりの楽しみにしている。そんなことが出来るのが、何よりの幸福なんだという。

 昔、閻魔堂の近くに「加藤のオババ」なる人が居たそうな。
 飢饉の時に炊き出しをした話が何処かに残っていた。
 祖先の一人だという。
 嬉しいね。

 雨の夜は色々なことを思い出す。

衝撃!  NHKスペシャル

2017年07月23日 風の戯言


 昨日のNHKスペシャル
 「AIに聞いてみた・どうすんのよ!? 日本」は衝撃的だった。
 夜7時半から10時10分前まで、正味125分。

 内容もさることながら、社会問題をAIで解析してみようという試みは今まで考えたこともなかった切り込み。でかしたぞ !

 7000種に及ぶ切り口の関連性と変動を解析している。
 それが何を意味しているのか、今後の研究が大切だろうし、どう活かすのか楽しみだ。

 特に「40代ひとり暮らしを減らせば日本がよくなる」
 逆を言えば「40代一人暮らしが日本をダメにする」とかなり深刻なテーマになる。マツコ・デラックスと有働由美子アナがが軽妙且つ本音で番組を進めてくれたのが「救い」になった。

 ただ、都会での生活で、不定期労働者の収入が12万円、家賃が4万円以上なんて生活が、今後の不安を含め何処に幸福があるのか、憂鬱になってきた。
 人の幸せは、お金だけじゃないけれど、お金がなければ夢も見れないしチャレンジするエネルギーも薄れてしまう。

 一見華やかな首都圏の、虚ろな幸福感を、地方都市がそんな人達の人生の受け皿にならざる時代が近づいているのだろう。

介護用ベッド

2017年07月22日 風の戯言


 夢を実現しようと思ったとき、大きな壁にぶつかる。
 そこで諦めてしまうのか、挑戦して行くのか、分かれ目になる。

 「立ちはだかる壁には理由がある。
   我々がどれほど本気か照明するためだ」  7/21 「柏崎抄」

 挑戦すれば失敗の山が出来る。それは「DNA」という記憶素子に書き込まれ、人間はそうやって生き延びてきたのだろう。

 オレは75歳を過ぎた。
 バイクは諦めたけれど、まだやりたいことは多い。
 経年劣化が激しくなり、元々貧弱な記憶能力が極限に達している。何とかしなくてはならない。

 本を読む量は多い法かも知れないが、残念ながら「メモを取る」習慣がなかった。ノートに細いペンシルでメモを取りながら本を開く。単純だが、今の夢だ。それは机の上でだ。

 楽な姿勢で本が読みたくて、看護用ベッドに変えた。
 些か自尊心は傷が付くが、近い未来「必需品」になりそうなので大枚を叩いた。女房の金だが・・・。

 これがまた寝やすい。
 これは優れものだね。

 でも、本を読む前に寝てしまっている。

 オレは何ものなのか?

バイク免許断念

2017年07月20日 風の戯言


 「おーーい、オレ兄貴だよ、判る?」

 「・・・判ったから、もう少し寝かせてくれ・・・」

 そんな会話が聞こえてきそうな、二人。

 バイクの免許を断念した。
 75歳の誕生日までに取得しよう、と意気込んでいたけれど、転倒したバイクの起こし方、スタンドの建て方などでもう息切れしはじめ、バイクに跨がる練習し始めたら足が揚がらずギブアップ。こんな筈ではなかったけだけにガックリ!

 でも、残念だけど思い切りが出来た。

 バイバイ !