秋は流れゆく

2011年11月13日 風の戯言


 水野和夫の「終わりなき危機、君はグローバリゼーションの真実を見たか」を興味深く読んでいる。
 細かなデータ解析、それは現状解析の重要な項目なのだが、そんな細かなことは俺の頭では理解できない。ただ、「そうなのだろうな」とだけ受け止めている。
 ただ、歴史的に「現代」をここまで解りやすく語っている本は少ないように思う。16-17世紀に起きた「利子率革命」が現代も同じように起きている、という。
 投資に対するリターンが当てにならなくなれば、資産家や投資家のお金は利益を求め、より先鋭的な行動を取らざるを得ない。バカな人間から死なぬ程度に利益を食らいつくす。
 アメリカでは1%の富裕層が全体の20%の資産を持つといわれている。

 理解できないながら読み進めている。
 2011.9.11(同時多発テロ)、2008.9.15(リーマン・ショック、100年に一度)、2011.3.11(福島第一原発事故)はそれぞれ「1527年の神聖ローマ帝国皇帝兼スペイン王カール5世によるイタリアの略奪」、そして「1000年に一度」の津波による原発の破壊が象徴する「現代の終わり」と言うことなのかもしれない。

 時代は大きく変わってゆく。その変わり目の真っただ中にいることは、何となくわかっている。

 どうなるのか? と言うより「どう生きて行くか」の問題なのだろう。

 八国の山は今日も静かな、何時もの佇まいで横たわっている。

南鯖石小学校閉校記念式典

2011年11月12日 風の戯言


 南鯖石小学校が89年の歴史に幕を引き、来年4月から中鯖石小学校と統合される。

 大正10年、石曽根、山室、大沢と3ケ所にあった学校を現在地にまとめた。石碑に統合者として佐一爺さんの名前が刻まれている。閉校式典は孫として感じるものがあった。
 古い仲間たちと、自分達の小学生だった頃を語り合う。衝撃的なのは今の全校児童数30人。自分達の頃は1学年150人、全校で1000人と言われていた。何ということなんだろう。頭で理解していたつもりで、これは本当に衝撃的だった。
 地球上は人口が増え、地域は急激に過疎化している。

 ただ、懐かしさと、自立点確認のため参列した中で、温かい懐かしい顔に囲まれ、孤独感は随分と和らいだ。

 これが故郷なんだろうなぁ。

 写真は閉校記念碑の除幕式。
 

柏崎市安田 明神の秋

2011年11月10日 風の戯言


 毎年、この風景が頭から離れない。
 本当は午前中、イチョウの落ち葉と古い民家の佇まいが何とも言えないのだけれど・・・景色を遮る電柱などがぶち壊してしまう。
 現代に、後世に残せる「美」があるのだろうか?

京都、秋の旅

2011年11月05日 風の戯言


 毎年、秋になるとバカの一つ覚えのように京都・奈良を旅している。駅弁を食らい眠るだけの、5時間ほどの電車の旅が楽しく、気の向くままにお寺や神社を訪ねている。
 今年は清水寺と嵯峨嵐山。帰りはお天気に誘われて二条城近辺を歩いてきた。何も考えずに、景色に見とれてフラフラと歩く自由を久し振りに味わった。いいもんだ。

知られざる花

2011年10月30日 風の戯言


 何時もの散歩コースを少し変えてみたら、この秋空に名前の知らない花が咲いていた。元々、いちいち花の名前を知っているほどヤワではないけれど・・・。

 昨日の星空は、本当に星が降ってくるような、凄い空だった。周りに明かりもない真っ暗なところで見たかったのだけれど。娘の娘を抱いて庭で星を眺めていると「あっ、飛行機!」と叫ぶ方向を見れば翼の明かりが、微かな音を引いてくる。
 そういえば最近旅行をしてない。
 気ままな一人旅がしてみたくなった。

 ISO27001、ISO9001の継続審査が28日に無事終了したが、表に出ない改善指摘事項がいくつかある。形に囚われていたところもあり、今後は実質を伴ったキチンとしたものにしていきたい。若い社員がやる気満々になっている。彼らに任せて行くことが組織の成長にどれだけプラスになることか、考えるとわくわくしてくる。社内全体に取り組みを広げて行きたい。会社の未来の為に。