風の戯言

2011年05月15日 風の戯言


 1週間後に69歳の誕生日を迎える。
 何やら、遠くに来てしまった感が強く、ボー然としている事が多い。「俺は何をしているのだろう ? 」
 それでも長年胸に秘めてきた幾つかの懸案が動き出しそうな気配もあり、無鉄砲に創めてしまった今の仕事を時代の要求に合わせながら次の世代に繋げて行く準備は出来つつあるように思う。

 いい会社を創ろう !
  1.顧客にとっていい会社とは ?
  2.社員にとっていい会社とは ?
  3.会社にとっていい会社とは ?
  4.社会にとっていい会社とは ?
 それが何かを議論し、まとめ上げ、現状を直視し、一直線に実現に向って走り、チェックし、更に前進しなければ100年企業は砂上のメモでしかない。
 
 人間は70才にならないとわからんのだ、と誰かが言っとった。まぁ、解ればいいほうなんだろうが、もうちょっと前に出て見んば死に切れん、こて !

JET STREAM なる Blu-rayDisc を楽しんでいる。過去の映画音楽をバックにしたヨーロッパの風景は俺の心を掻き毟る。狂いそうだ !

放射線測定 生活の安定と健康のために

2011年05月10日 風の戯言


 生活の安全と健康のために、放射線測定を始めた。
 興味ある方は下記を覗いて欲しい。
  http://www.happy-kashiwazaki.com/radmon.html
 まだ始めたばかりなのでデータは少ない。
 柏崎が福島と同じになったとき、我々は仕事と家庭を捨てて安全な場所に避難しなくてはならない事になっている。
 しかし、たとえ放射能を浴びても家を捨てる気にはならない。権力によりどうしても、となれば自爆する事にしている。
 自分達の先祖は多くの困難を潜り抜けながら、この地に住み続けてきた。何が何でも守り通さねばならない。
 福島の人たちを見ると、可哀想だし、腹がたつ。どうして自分の一番大切なウシやペットを置いて逃げてきたのか。
 馬鹿な行政の「依頼」には立ち向かう必要がある。命令には反発しなければならない。
 誰の生活でもない。自分の歴史を守るためだ。

 自分達の子供達に、故郷のない生活をさせたくない。

5月の風、黄金の瞬間

2011年05月08日 風の戯言


 5月の風が、瞬く間に山の緑を濃くしていく。

 認知症が進み、オマケに精神が著しく安定を欠いた症状を併発し、痴呆症が酷くなっている。
 こんな時には、庭でボケているのが最適な治療法なんだろう。今年もこの時に合わせた様に桜が満開になり、ドウダンやグミの花が咲き、モミジの葉が輝を増していく。
 庭の隅に有った物置を畑に移し、部屋からの風景が一変した。樹に鋏を入れ、竹を切り、万年青を移し、庭を掃き、5月の風に吹かれていると、正気に戻った気がして嬉しい。

 調子づいて「ぶどう村」を覗き刈羽三山は雄大で、特に真ん中に座る黒姫山は大好きで、見ているだけで失神しそうになる。
 夜になって窓を開けると、田圃のカエル達の大合唱が迫り、星達が孤独と悩みをボソボソ話込み始める。遠い昔の話だ。オールディーズのCDを聴きながら純粋な情熱にホロッとしてしまう。輝いていた時間があった。確かに存在していた。

 この休みの間で、自分の中で何かが変わり始めている。

 まともになればいいのだけれど・・・。

「ある小さなスズメの記録」Ver.2

2011年05月05日 風の戯言


 念願の沖縄は、梅雨宣言で「また来てください、ってこと」といっていたタクシー運転手と大笑いになった。味な奴が居る。
 自宅に戻ってみれば、柏崎は快晴で春の香り満杯。桜咲き、山に緑が戻ってきたのに天気予報は「融雪、雪崩に注意」。NHKに越後に暮す人間の「ココロ」が解るのかネェー?

 「ある小さなススメの報告」を読み直している。舞台はイギリスなのにバックに流しているフランスの曲が何故か良く似合う。
 人生の深みに置いて日本人の理解はまだ浅過ぎるのではないか・・・沖縄のタクシーの運転手が呟いていた。沖縄も東北も自殺が多すぎる、って。自分でも、何故人間は生き続けなくてはならないのか良く理解できていないが、ただ面子や誇りを失いながら行き続けるのはどうかと思う。恥だと思うなら自決が一番正しいのだろう。ただ、どんな状態であれ、死者には最大限の敬意を払うべきだ。

 「ある小さなススメの報告」を読み直していて、作者とスズメの神の交流のような記録が、また一段と深いものとして理解できるようになったように思える。

 70近い青年の進歩なのか、世迷言なのか・・・。
 夜更けのウィスキーと音楽の世界は人間を越えている。

OKINAWA

2011年05月04日 風の戯言


 1週間ほど「行方不明」を楽しんできた。
 浪人時代、誰にも報せず深川木場のベニヤ工場に住み込みで働いて以来、かな? 69歳直前の「青年」にとってあまり褒めた行為ではないのだろうが・・・不良老年 !

 本当は、長い冬が終わり、庭の雪も解けて、頭の中を整理したかったから、というのは表向きの言い訳。青い海と、青い空、そして珊瑚礁、それを見たくて沖縄に行ったのだが、梅雨が早く来過ぎて「ドンテン」続き ! 夜にはカミナリまで・・・。

 「裕次郎の海」に案内してもらった。
 何もなくて、キャンプを楽しむ人たちがいて、いい海だった。