青すだれ 秋の図

2009年11月29日 風の戯言


 「文芸春秋」に3ケ月連続掲載された浜矩子の「経済白書」は現実の経済状況を見直すいい材料だ。この稿とジョ-ジ・ソロスの警告と合わせ読み直してみると、世界経済の脆弱性が浮かび上がり、ドバイ発の激震の未来が見えてくる。
 世界は常に綱渡りなのだが、現在の状況は文明史的な変換点である事を実感させている。経済の仕組みと価値観が変わってしまったのだ。
 新しい時代には新しいやり方がある。ただ過渡期の現実は単純そうで魅惑的だ。表面的な現実の根底を理解する為に知恵と情報を総動員しなくたはならないのだろう。浅はかな現実認識では目的とのギャップを埋めて行く戦略の根底の出発点がずれている事になる。
 知的資産経営は人的資産経営であり、価値観のズレを認識し、共有化し、報連相によるコミュニケーションの促進、ナンテ教科書的ではない全人格を振り絞った弁証法的によるアウトへーベンが求められる。
 激動期、人が生きて行くのは容易ではない。でも、それはそれで楽しいではないか。

 庭のモミジがいい色に染まっていた。

35回忌

2009年11月25日 風の戯言


 車を降りると天空に星が瞬いている。
 今日11月25日は親代わりでもあった義兄佐藤秋雄の35回目の命日。柏崎刈羽郡医師会の現役会長で亡くなった。54歳、どう考えても早すぎる死だった。

 あれから35年の歳月が流れ去っている。

 いろいろなことが流れ去っている。

 岩もあり 木の根もあれど
  さらさらと たださらさらと 水の流れる

不毛地帯 

2009年11月23日 風の戯言


 山崎豊子の世界に沈殿している。
 「沈まぬ太陽」は随分と以前だが、先日は「運命の人」に出会い、同時に何気なしに買い求めた「不毛地帯」に感動し、時間を作っては本の世界に没頭できた。
 テレビドラマがスタートしていることを知らないで居たが・・・本を先に読んじゃうとテレビも映画も詰らなくなる。

 文庫本の4巻に
 「仏教の根本は、一言で解りやすく言えば、共生(ともいき)の精神だ。
 自分の為にだけ生き方ではなく、自分の生き方が人に感銘を与え、人に幸せをもたらす自他共に生きる共生(ともいき)のこころが存在しなければならない。
 自分の執着、執念だけで動けば、自分を縛すると同時に、相手をも縛することになり、修羅の世界に没してしまうことになる」
 自利利他、菩薩行ということなのだろうが、久し振りにこんな言葉に出会え、今も感動が続いている。

高橋和子 大江戸写真展

2009年11月21日 風の戯言


 20日から東京・六本木の「富士フォート・サロン」で幼馴染の高橋和子さんの写真展が開かれている。
 19日、飾りつけの日に様子を見に行ったら富士写真フィルムの片倉さんに出会った。久し振りに旧交を温め、会社の写真館顧客・販売管理システム「ハイッ ポーズ!」の販売を富士フィルムさんで取り扱っていただいた御礼を申し上げました。人のネットワークとは素晴らしいものですね。
 26日まで

秋風愉し

2009年11月16日 風の戯言


 日曜日は久し振りに愉快な風が吹いていた。
 予報では雨だったけれど、青空に早い雲が流れ、風が紅葉を奪っていった。「愉快」というのは秋の日差しとまだ温かい風が何とも快かった。
 夜は市長後援会の集まりがあり、会場には久方振りに見る顔が多く、つい話が弾んでハシゴしてしまった。しかし、もう酒は程々にしておいた方がよさそうだ。

 週末には娘家族が泊りに来る。
 娘の娘はもう直ぐ1歳3ケ月。あの風の中を散歩をせがんで古女房と公園で遊んでいたようだ。元気に育て !