世界は何処へ行く?
ニューヨーク株価、東京の株価、円やドル・・・BIG3やAIG、アメリカ国債、郵貯、日本郵政の不透明な動き、小澤秘書の逮捕・・・それらが絡まって世界経済の混迷が深まっている。
刻々と変化するデータに翻弄され、解決に向けた方程式もその枠組みが定まらない。どうなる???
こんな時には全てを棄てて「人間の原点」に帰るのが一番だし、自給自足の田園生活を夢見るのが楽しいのだが、家族や社員やその家族を護るためには「鬼」にならざるを得ない。
情報を集め、情報を読み解き、情報をばら撒き、パワーと策謀の限りを尽くして、自分が護らねばならないもの護る為に全力を振りかざす。阿修羅、鬼にならねばならない。
柄にもなくそんなことを考えている。兎に角、社会が予測不能な急激な変化を続けている。不安を振り払うことは出来ないが、しかし「現世」とはそういうものなのだろう。石すらも「安定」とは遠いところにある。何の慰めにもならないが・・・。
浅賀俊介 結婚式
2月28日、旧トルコ文化村を改装した結婚式場グランコートは冬には珍しい晴天と若い人たちで華やいでいた。
浅賀俊介の結婚式
彼は妻の友人浅賀千穂さんの長男で、多分20代の半ば。席札では「新郎の恩人」と紹介されていたが、俺は年の離れた友人だと思っている。
彼は、一昨年の夏、柏崎市川内の住民が毎夜のように暴走族に悩まされいるのに我慢できず、仲間を集めて「やめるように」と申し込みに行ったという。川内側から彼一人、反対側の谷根側に数人。彼に説得されてバイクグループが谷根に回ったとき「事故」が起きた、らしい。
警察に捕まり、仲間を庇って、一人何ヶ月か留置場にブチ込まれていた。今の世に、まだこんなに不器用な若者がいたのかと、俺は嬉しくなって一度だけ面会に行った。ドラマでよく見る場面。何を話したかもう忘れたが、彼がこんな状況に中、支え続けている「彼女」がいると言うことを聞き、「この男は大丈夫」だと思った。
まるで演歌の世界だが、職業や勤め先ではなく「本当に信頼できる」人との縁を、何よりも大切にする若い人たちの生き方に感動した。
大勢の仲間達、大勢の新婦の友人達の祝福に囲まれて、二人の人生がスタートする。
タバコの煙に朦朧としながらも俊介の門出を祝うことが出来て嬉しい。
暖冬、されど風船一揆は・・・
1週間振りに自分の身体が戻ってきた。
先週金曜日深夜からウィルス性風邪とかで吐下しと8度の熱に全くの戦意喪失、無条件降伏。休日はベッドの中、平日は半日だけ挨拶回り。酒は見る気にもならない。異常だね。
挨拶回りは4月の社長交代の件。持続的成長の為に、BCPなんていうけれど、組織を変えて行く。100%自分の会社だけれど、やはり会社は公器。顧客と社員と地域のものだと思う。理想主義が過ぎるかも知れないが、自分の理想を通せる環境に感謝。
いい加減な話になるが、地球が生まれて46億年だという。ここに生まれたものは全て生命を持ち、地球本体も岩石も一本の草木にも、カビや微生物にも生命がある。時間が流れる不思議な空間で、多分「悩み」なんてのを抱えて生きているのは人間だけなのだろう。禁断の「時間」を知ってしまったからだ、と思う。
過去を思い煩い、未来に恐れ戦く。生命があれば、どんな未来であれ、いずれ終焉が来る。永遠の生命なんて無いし、だから人は救われるのかも知れない。
今日、若い時の恩人の葬式に参列してきた。広大な田尻全域の用水路と暗渠排水工事を、そして池の峰住宅団地の開発に深く関らして頂いた人。「御浄土に帰る」という文言が今日ほど身に沁みた事はない。信奉する原始仏教の立場からは、死ねば人間は「無」になるだけだけれど、「あの世」から「この世」に来たりて、また「あの世」に帰って行く、その思いの中に日本の心の優しさが溢れているように思えた。南無阿弥陀仏、です。
暖冬で、軒下に少しの雪が残るだけ。何時もの年は、雪に閉ざされた心を和ませてくれる垣根の山茶花が、今年はその花弁を根元に敷き詰めている。窓に反射した太陽の光が、そこだけに当って不思議な光景を創っていた。
今週末は「風船一揆」。雪はないけれど、この祭をやらないと小千谷の心は崩れてしまいそうだという。もう何のお手伝いも出来ないが、副会長として何時までも大切にしていてくれる。今年は33回、いろいろな思い出が詰っている。