明六つの鐘
久し振りに周光院の朝の鐘を聴きながら散歩できた。
部屋の整理が進まず、居候がいた横浜時代の三畳の部屋よりヒドイ!
明け方からスズメ達に窓をたたかれ起こされる。
「オヤジ、腹が減ったぞ、エサくれ!」
「わかった。だけどおはようの挨拶くらいしろっ、バカ息子!」
「おはよう」
「おはようございます、だろ」
「うっせぇーな、バカ親父!」
見ればスズメ達は23粒の米を、息切らしながら巣に運んでいる。
バカな子供たちが可愛いんだろう。
写真下は小粟田原須坂屋の隣の畑。
愉快な、温かいオヤジだった。
「あのさぁ、ヒトサマはよくこんなもの(蕎麦)にお金出して呉れるよね」
「それがオヤジの商売だろうが!」
「ホンだ、忘れてくれ]
米の飯が食えなくて、イモやソバで空きっ腹を抑えていた昔の人のハナシだ。
胃カメラ
杉本医院に「羽交い絞めでぶち込まれ」、胃カメラを吞まされてきた。
相変わらず好きな味じゃないけれど、こっちは俎板の鯉である。
胃カメラが体内を潜り続ける映像を、ただ神妙に眺め続けるだけ。
懸念していた「腹黒」が見つからないかと不安だったが、黒い塊はなかった。
ただ、何年か前に胃カメラの先の愛しい内臓はそれはそれは綺麗なピンクだった、多分
今回は、少しグレーが濃くなっていた。
ピンクな内壁が、少し黒ずんでいる。
これが「腹黒」の前兆か!
81歳を過ぎた。
自分の命が、何時チョンギラれても悔い残さないし、ただその瞬間に「アカンベー!」して死にたい。
人生、そんなもんだ!
写真は庭のバラ。
愛妻御自慢の薔薇 まさに国宝級。