『「原発」革命』

2022.09.03 風の戯言

簡単に言えば温暖化の速度を落とすために化石燃料の使用を減らし、その分原発に頼らざるを得ない。
再生エネルギーはまだ?だ。
ただ、原発を現状のまま使うには「安全」も「安心」も難があり過ぎるだろう。
技術的には何とか乗り越えるとしても、核廃棄物の処理と核に対する恐怖心をどう取り除くか?
これは現在無理に近い。

この「無理」を乗り越えて行く可能性が「小型原発」にあるという。

それはどういうことなのか?
古川和男の「原発革命」を喘ぎ喘ぎ読んでいる。
例の帯
「CO2のみならず危険な放射性廃棄物も出ない、ウランなしの超安全な原発!」

2011「原発安全革命」の帯
全く発想の違う「液体」「トリウム」「小型」
 この原発ならチェリノブイリも福島もなかった!

アメーバ経営

2022.09.02 風の戯言

稲森和夫の「アメーバ経営」は「一人一人の社員が主役」との副題がつく。
若いころ出版社でバイトしていたころ、本の販売で大切なのは「書名」と「帯」だと知った。
本の執筆には伝えたい「思い」を表現するために膨大なエネルギーを必要とする。

経営には「一人一人の社員が主役」、考えてみれば当たり前のことが忘れられ、安易な「リーダーシップ」が優先されてしまう。

最近の「エンパワーメント」なる言葉も、その焼き返しでしかない。

アメーバ経営は日本の経営の本家だと思っている。

敬天愛人

2022.09.01 風の戯言

9月になった。
漸くカレンダーと自分の中の季節感が合い始めた。

稲森和夫とゴルバチョフ 2人の巨人の死が同じ価値観で迫ってくる。

大雑把に言えば
2人とも「人間」を信じ、愛してきたのだろう。
本物のリーダーが持つ大きさ、なのかも知れない。

例えば稲森和夫が人生の指針として掲げた西郷隆盛の『敬天愛人』

「人を愛するということは、生半可な覚悟ではできないんだよ」という覚悟
そして迷った時に
「人間として正しいことを判断の基準にする」とし
 「自然の道理、人間として正しい道、すなわち天道をもって善しとせよ
  己の欲や私心をなくし、利他の心をもって生きるべし」

あらためて中村哲の「人は愛するに足り、誠は信頼に足る」を思い出す。

巨星たちが持つ「根」の太さ、抱く「天」の大きさ、「海」の深さを思う。

government of the people, by the people, for the people

2022.08.31 風の戯言

本日限りで株式会社 創風システムの代表取締役を辞することになった。

明日からは株式会社 地域情報研究所での活動が待っている。
80歳のベンチャー立ち上げ・・何が出来るか、楽しみだね。

会社経営はこのpeople を company に置き換えると理解しやすい。
government of the people, by the people, for the people

稲森和夫が死んだ。
ゴルバチョフが死んだ。

本当の指導者だったと思う。

映像の世紀 パリは燃えているか

2022.08.30 風の戯言

「映像の世紀」を静かに流れる加古隆の「パリは燃えているか」に沈み込んでいる。
ウクライナを少しでも理解しようとロシアの本や地政学を読んでみた。
しかし、あの地に立ってみないと、何もわからないのだろうけれど。

人の悲しさや愚かさ知ったところで何になる、のかも知れない。
人は何故自分の愚かさから抜け出せないのだろうか。

「映像の世紀」はいい番組だ。
オンデマンドで見ながら、「パリは燃えているか」を聴きながら、そう思う。

静かな山の中で暮らしながら、こんな世界に浸っている。