塩野七生 「再び男たちへ」
愛されることと、憎まれることと、軽蔑されることの違いを次のように言っている。
誰ても愛されたいと願う。
だが、目覚ましい成果を上げた場合、愛されるよりも憎まれる方が多くなる。
人間は嫉妬するのか普通だからで、憎まれることは能力を認められたことの証明である。
しかし、軽蔑は同列に扱えない。
軽蔑は能力を認めたうえでの評価ではない。
能力を認めないことにより生まれる評価である。
それゆえに憎まれることはあっても軽蔑されることだけは避けなければならない。
かならずや実害につながる。
塩野七生の「再び男たちへ」
副題として「普通であることに満足できなくなった男の為の63章)
この本には毒が多すぎる。