日本人の起源
講談社学術文庫に収められたこの本が愉しい。
著者は中橋孝博さん。
副題に「人類誕生から縄文・弥生へ」
雑談に入るが、かのマーク・トウェンが「人類とは赤面する唯一の動物」と言ったことがあるという。
「赤面」とは恥を知っている、ということか
俺は「人間は「唯一酒を飲む動物」と位置付けてきた。
マーク・トウェンのユーモアの温かさと知の深さには脱帽だね。
先日、長岡の「馬高火炎土器」を見に行って来た。
久し振りだ。
岡本太郎が吼えたという火炎土器は何度見ても素晴らしく、手元に欲しくなる。
大昔、涎を垂らしてこんな芸術品を作っていた人たちがいたことを思うと、人生ってそんなに悪くないとも思えてくる。
この火炎土器の前で、作者と、酒を飲みながらゆっくりと話してみたくなった。
半澤直樹、麒麟がくる
竹内結子が亡くなった。
私の初恋の人!
正直、彼女の笑顔には何とも言えぬ品があり温かかった。
嫁に欲しかったなぁ…
半澤直樹も明智十兵衛もどうでもよくなった。
竹内結子を返せ !
アンネ・フランク
アンネのテレビ番組に浸み込んでしまった。
あ、いや、屋久杉のレポートとゴチャマンザイになったようだ。
俺がまだ御幼少の砌、階段から落ちて寝た時、姉が本を買ってきてくれた。
「のんちゃん雲にのる」
多分2冊目が「アンネの日記」だったと思う。
生来へそ曲がりなのに、この本のタイトルだけは覚えている。
「猿飛佐助」の方が面白かったのだろう。
閑話休題
アフターデジタルの世界が興味深い。
レイ・カーツワイルの「シンギュラリティ」より確かな未来なのかも知れない。
ただ、要注意は各国が「ベーシック・インカム」を議論し始めたことだろう。
根底には生産能力のない人間をどうするか、という問題。
社会の差別化が激流になる予感がする。
最近、「人間性」という言葉に戸惑っている。
これは「DNA」の世界の話なのか、努力すれば人間は変われるのか。
「DNA」だけとすると、「教養 Liberal arts 」とはなにか?
その「人間性」に仁、義、礼、智、信などの「5徳」ばどうなるのか?
初期仏教や論語の世界の意味はなんなのか?
命を懸けてそれを学んできた人たちにとって、その意味は何処にあるのか?
いや、ヨーロッパ精神文化の基礎ノブレス・オブリージュと日本の武士道の違いは何か?
その中に「意地」の位置づけは何処なのか?
「やる気のない人生」なんて、それも人生なのだが・・・「感動」がない人生に自分でどんな「価値」をつけられるのか ?
人間性は、顔に出てくる。
「40過ぎたら自分の顔に責任を持て」
だから「DNA」だけでは無さそうだ。
顔だけじゃない、「バカは死ななきゃ治らない」ともいう。
所詮、「屁」でしかないのだが。
朧げに、その差は見えるのだけれど、教育とは全く違うものでありながら、しかとは解らない。
こん畜生 !