庭の小さな命
左足の筋肉と腰に激痛が走り、「歳のせい」と半ば諦めていたが、忠告に従って整形外科に通い始めた。根性が足りない、自分を叱ってみたが、どうも精神論では片がつかなかったようだ。
注射と飲み薬で痛みも薄らぎ、痺れもなくなり、膝に骨が擦り合うようなカクンカクンという音もなくなった。医者というのは大したものだな、と驚いている。
10代の頃から続く「肩こり」も筋肉注射のお陰か、次第に柔らかくなり始め、倅が送ってくれた肩こり解消法の簡単な運動映像もかなり効いているようだ。
少しづつ、本を読める時間が出来てきた。何よりも嬉しい。ただ、読んだ本の内容を少しも覚えていなくて、どの本も新鮮に見える。ただ、厄介なことは暫く読んでいるうちに内容を思い出すことだ。本は2回読むべきではない、という哲学を持っていると、この現実は衝撃的だ。
庭のスイカ畑の葉にアマガエルが休んでいた。アブラセミやオニヤンマ、ウスバカゲロウ?が戻ってきていて何となく嬉しくなる。鯖石川の堤防を散歩しているとクロサギ?に出会う。警戒心が強く、近づけないが、別々の方角に飛び去る彼と彼女?が、どう連絡を取り合ってまた一緒になるのか不思議だ。携帯は持っていないはずだし…
夏の終わり
お昼近く、夏の最後を想わせる青空が気になり会社を飛び出した。
海は碧く、名立から直江津までの8号線は素晴らしかった。本当は親不知から走りたかったのだけれど…体力が足りなくなってきている。高速道路はトンネルばかりで風情は無いが、海岸を走る国道は晴れた日も、雨の日もいい。夏の終わり、なので最後の休みを過ごす人たちの姿が何時もの寂しさを覆い隠していた。
ハリケーン「アイリーン」の被害が広がりそうなニュースが大きく取り上げられている。全交通機関が停まり、230万人避難命令とは想像もできない世界だ。
日本も2つの台風が同時に襲う恐れも出ている。
そんな中、日本の進路を決める民主党の党首選が迫っている。何とも気の抜けた雰囲気なのだが…恐ろしい。彼等には「生活」なんて問題にはなっていないようだ。この日本をどうしたいのか、小沢の理念を聞いたことがない。酋長を選ぶ方がもっと真剣ではないかと、正直、腹が立つ。
地球環境も、経済環境も大揺れが続いている。どんな時代が来ようと、生き残らなければならない。
帰路、米山さんから雲が流れ出ていた。