いつもの散歩道に、同じ時間を共に生きている仲間たちがいる。
飛び立っていった仲間もいる。
1945.8.2
長岡は焼夷弾に焼き尽くされた。 村長だった父はその職権で長岡まで行き、焼死者の顔を一人一人確かめてきたという。 姉は、学徒動員で長岡の工場で働いていたのだ。
火の海の中、宿舎だったお寺の本尊を抱いて逃げたという。
鯖石まで、花火の音は伝わってくる。