閻魔市

2018.06.14 風の戯言

今日から柏崎初夏の風物詩「エンマ市」、人出も多い。

何が楽しいのか、露店の並ぶ街をただぞろぞろと歩く。
閻魔様に舌を抜かれるのが怖くて政治家も官僚も柏崎には来ない。

舌を抜かれる心配も無い善良な市民が、彼氏彼女の認知を求めてアイスを舐めながら歩く。
キャーキャー、ワイワイ賑やかに歩く。

人間の行動は意味が分からないけど、宇宙人から見ると不思議。
エンマ市が過ぎると夏が来る。
夏が来ると祇園の花火。

若い人たちがこんなにいとは、ビックリの夏行事。

多少し寒いけど、お天気が良くて良かったね、人間達 !

MOA美術館

2018.06.12 風の戯言

熱海到着後、少し時間があったので「MOA美術館」を見に行ってきた。
目当ては野々村仁清、尾形光琳、尾形乾山 そしてお抹茶。

静寂な日本庭園を期待していったのだけれど、受付を過ぎたら「宗教ドーム」
これでもかと繰り返されるので、ヤボテンジンを起こしお粗末な写真に・・・

これでスッカリ野々村仁清、尾形光琳、尾形乾山 そしてお抹茶もサラーッと去ってしまった。

元建築屋から見れば、何をメーンにするかで建物は変わってくる。
メーンよりも建物に重点を置くと笑い話になってしまう。

成る程、美術館がメーンだったのか・・・・

恐れ入りました。

ジャカランダ

2018.06.11 風の戯言

 

 甥と姪に誘われて熱海にいっ来た。
 台風の直撃を心配していたが「雨天決行」との案内に運を天に任せ、喜び勇んで出かけることにした。

 タクシーの窓から見慣れぬ紫の花が見え、訪ねると「ジャカランダ」だと誇らしげに語った。
 南アフリカ産だ、ともブラジル産だとも言われるが葉は合歓の木に似ている。
 気候が温暖で無いと育たないようで、町の人達に大切にされているようだった。
 何とも優しい花だ。

 初島は雨に霞んでいたが
 部屋のベランダで波の音と風を感じているだけで幸せになる。

 贅沢な時間だった。
 

2018.06.08 風の戯言

夕闇の中、庭に佇んでいると一匹の蛍が飛んできた。
目の前を何度か舞い、ベランダの屋根に止まって動かなくなった。
可哀想に、と思い何とか飛ばしてやったけど、やはり屋根に止まってしまった。
そこが彼の安息の場所だったのかも知れない。
「余計なことしないでよ!」と蛍に怒られてしまったような気がした。

象は最後の時を知ると、群れから離れ、知らない大地に横たわるという。
彼等の行くそこには何があるのだろう。

老兵は死なず、ただ消え去るのみ。
マッカーサーで有名になった言葉だが、高齢になっても会長や理事長を辞めなくて困っている、と相談があった。
「殺せ !」と一言アドバイスしてやったが・・・
聞けば、理事長の現職で死ぬと花輪の数が大きく違うんだそうだ。
花輪の数を楽しみに生きている人達もいる、いやぁー、そうなんだ ! 南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏・・・

朝夕、スズメたちと遊んでいる。
俺の顔を見ると直ぐに飛び立って行く・・・憎っくいねぇー。

友人にボヤいたら、石塚さんの顔見て逃げるのはスズメたちだけじゃねぇこってと来た。・・・腹の立つ男だねぇー !

でも、中に可愛いのがいて、とにかく一番に飛んでくる。
多分「デブリ姫」かも知れないが、彼女だけには親切にしていたい。
スズメが俺の愛を受け入れてくれたら、本当に嬉しいんだけど・・・。

5歳の女の子が「もう、ゆるしてください」と書いて死んだという。
あの子のために、生まれて初めて俺は祈りたくなった。

公園の草刈り

2018.06.05 風の戯言

我が家の目の前に中鯖石コミュニティの交通公園がある。
ここは素晴らしい環境で、コミュニティが有り、隣に保育所が有り、駐在所が有り、道路を渡れば鯖石小学校がある。
元中鯖石村役場があった所と言えばいいのかも知れない。

子育ての時代にこの環境に魅せられて棲家を構えた。

またかつて、庭の一角に柏崎気球会館があり、前の庭には一余塾が有りパソコン村があった。

私の生涯の中で、最もお世話になったところ、だと思う。

今、その公園の草刈りに燃えている。
帰宅してから15分、電池式草刈り機を押して僅かばかりの面積を刈る。
15分も草を刈ると電池も我が体力も限界に来て、家に帰って横になる。
元土方が何とも情けない限りだが、少しだけでも公園が綺麗になると何とも気持ちがいいのだ。

地域に少しだけでも恩返しをやっておきたい。

本当は自分が気持ち晴れるだけなんだけどね。

朝晩スズメたちに餌を撒いて、少しだけ遊んで貰って、夜は星を見て過ごす。

何と贅沢な暮らしなんだろう。