俺は現役現場マン!

2017.08.20 風の戯言


 一見、平和そうな世界で「分断」が深まっているようだ。
 貧困に身を沈めているものにとって、富裕層は憎しみの対象になる。「食うこと」だけが「喫緊の課題」であり、夢や自由は別世界の話でしかない。

 若い頃、当然のように自分の生き方に藻掻き、少し明かりが見え来た頃、俺は自分で辿り着いた哲学に、些かの自信を持ち、「流石、石塚」と自惚れていた。
 通っていた大学の学長から「助手になれ」との誘いもあり、有頂天になっていたのだろう。

 中学生の頃、教頭が「この男は鯖石郷で20年に一人」と担当の先生に言っていたという話も思い出して得意になっていた。

 だが、金が無くなって1週間まともな食事が出来なかった。
 アパートも米もあり、貧困と言うには申し訳ないのだが、だけど、たかがそんな状況で、俺は食うことだけを考えている自分に愕然とした。

 人間、悟っていたようなこと言っていても大したことないな?
 自惚れていた自分が情けなくなり、笑ってしまった。

 そんな自分を救ってくれたのは「兄貴」であった。

 「帰ってこないか?」

 情けなくて涙が出たが、俺は家に帰った。

 「5年で一人前になれなかったら、自決する」
 背後を絶つと、人は生きられる。

 以来20年、俺は建設現場で天職を見つけた。

 だけど、今の仕事も更に俺の天職。
 この歳になっても面白くてしょうが無い。

 命の尽きるまでやってみるか !

お盆も過ぎて

2017.08.18 風の戯言


 お盆の、子供や孫達の来襲も過ぎ去り、また老夫婦2人の静かな生活に戻った。

 老妻から満足そうなえ笑顔が消えない。
 嬉しかったのだろう。
 
 親兄弟の墓参り、ついでに自分の墓の墓参り? もなんか変なもんだ。ま、いいか !

 今日は銀行さんの納涼会、大勢の人達で賑わっていた。
 ただ、「納涼会」に背広姿で来られる人達のセンスに首をかしげる。以前、アロハを着ていったら、これもまた浮いてしまった。盛っちゃいけないんだ。

 余興で素朴なダンスがあった。
 うーーん、バックに「海」が欲しかったよな。

 

終戦 か 敗戦 か?

2017.08.15 風の戯言


 TVドラマに刺激されて「蜩の記」を読み返した。
 もう一度読み返さないと、深みを理解できないようだ。

 もう一つ、TVドラマ、というより武井咲に魅せられて「黒革の手帳」を探したけれど、書棚にも本屋にもなかった。

 本屋をうろついていたら磯田道史「「司馬遼太郎」で学ぶ日本史」に出会ったが、相変わらず文字の上を目が泳いでいる。
 ゆっくりと、メモを取りながら読まないと・・・ダメだなぁ・・・

 「終戦」なのか「敗戦」なのか、戦後72年

 お盆休みも今日で終わり。
 珍しく涼しい夏が過ぎていく。
 
 

海は・・・いいなぁ・・・

2017.08.12 風の戯言


 海を見ていると幸せになる。

 海を見ていると、魂まで海に溶け込んでしまう。

 海を見ていれば、何も要らなくなってしまった。

 DNA に太古から組み込まれていた記憶が呼び戻されたのだろうか。

 今年も雷音でバーベキューを楽しめた。
 
 名和ちゃんに電話を入れ、元気そうな彼の声を聴いた。

 嬉しかったなぁ・・・。

「蔵の至宝」

2017.08.09 風の戯言


 生きているとは何なのか?

 何時もこんな糞坊主みたいな問を発し、答えが出ない。

 要は、流れる時間の中に漂っている、ということ、なのかな?

 このお盆、菩提寺の住職と墓の前で酒を飲むことを企んでいる。
 酒は原酒造の「蔵の至宝」純米大吟醸10年秘蔵酒とある。
 中越沖地震の時、難を逃れた1本の樽の酒。

 楽しみにしている。