「老人よ、大志をいだけ !」
今年は目出度く「後期高齢者」の仲間入りする。
新参者ですが、先輩方には以後お見知りおきを。
年齢と共に口は達者になったが、呂律も回らず、体調も怪しくなった。
まぁ、75歳までケツの穴を少し修理したくらいのポンコツだけど、多少痴呆症の自覚症状はあるけど、まぁ、いいか ?
しかし、考えても見よ。後期高齢者は人類の未来への伝道者であり、立派な歴史遺産なのだ。
歴史を知らないものに未来はない。何故なら歴史とは失敗のビックデータなのだ。人工知能(AI)で集計・分析すれば未来への課題も処方も見えてくる。
そんな面倒な事より、我々には「失敗という財産」がある。誰にも話せない、思い出せば涙が止らくなる「失敗」がある。
だけど私達は生きてきた。それを活かそうよ。竹には節があるから天に向かって伸びられたのだと思うんだ。
トランプももうすぐ俺たちの仲間だけど、耄碌が酷くなって、言っていることがシッチャッカメッチャカで、世界が少し怪しい雰囲気になってきた。
さぁ、もう一度俺たちの出番が回ってきたのだ。年寄りには、若い人たちには出来ない「宝」がある。「失敗」の経験と思い出がある。「失敗」を繰り返させない使命があるのだ。
ボブ・ディランは「どれだけ多くの人が死んだら、戦争はなくなるのだろう」と歌っている。どんなに時代が移っても、生きることの幸せは安心して暮らせると言う事なのだと思う。
俺たちには使命がある。
若い人達なんて当てにせずに、最後っ屁をぶっ放すまでもう少し頑張ろうよ !
でも、あんまり長生きするなよ。
ピカソのなりきった男
この3連休はお天気に恵まれ、友の葬儀を上加納の多くの人が送る事が出来た。故人の人徳なのだろう。
何やら落ち着かぬ気持ちを静めるため、何時もの散歩道を彷徨う。
「ピカソのなりきった男」(ギイ・リブ)と「政府は必ず嘘をつく」(堤未果)
「ビカソ・・・」はピカソ、ダリ、シャガール等高名な画家の贋作りの男の話。美術業界の裏話と贋作を作り続け自分が何ものであるのか分からなくなる物語。
人は絵の美しさより、作者のサインに価値を置く。
「政府は・・・」は「貧困大国アメリカ」を書き続けた堤美加の最新作、といっても昨年4月の本だが・・・政府とマスコミが作り上げる虚像の世界、我々は矛盾に満ちた虚偽の世界を生かされているのかも知れない。無知なる故だが・・・。
今一度、メモをと利ながら読みたい本だ。
元日
昨年はパラオを放浪していたので、今年は真面目にお正月。
元日は神社の2年参りは忌み、先祖のお寺清瀧寺、実家のお寺安住寺、自分の菩提寺周広院、過去現在未来のお寺周り。
今日は秋雄兄のお墓、絹子姉のお墓、実家のお墓参り。
007は2度死ぬ、じゃないが人間は2度死ぬのだそうな。
一度目は生命の終わり、そして二度目は人から忘れ去られた時、だそうだ。
だから、石の墓標を立てるのは永遠に忘れず生きていて欲しいという願いなのか。
小さい時に両親、祖父母に分かられしまった自分には、誰かにと見守られているような想いと気配を感じていた。
この世には、俺にはまだ分からない何かがあるのだろう。
お正月、子供達も孫達もみんな元気なのが嬉しい。
今日は子供や孫達もそれぞれの家に帰り、静寂が戻ってきた。