秋は楽し
俺は本来無宗教であり、人生に意味などないと信じている。死んだら「無」になるだけ。だから般若心経に通じるニヒリズムが好きなんだが、やはり「送る人」にとって葬式は大切なんかも知れない。
訳の判らない「有り難いお経」も、意味が判らないからいいのかも知れない、と思った。
後退したのか、前進したのか判らない。
何時何が起きても不思議はない人生。
今日も対向車線に飛び込んできた軽自動車をスレスレで躱した瞬間に目前に電柱が迫り、これも神業か誰かの助けか、ギリギリ難を逃れた。
歳を取っても、俺の運転技術は神業に近い。
バックミラーにその車が止まっていたのが見えた。
夕陽に照らされた山辺の道をトロトロと走り、行く秋を楽しんできた。
忘却の引揚げ史
伊勢湾台風並と言われた超大型台風21号も無事通過したようだ。事前の台風進路予測を見ると、柏崎は何故か何時もストライクゾーン。元土方として気持ちが楽じゃない。今朝は久し振りに菜っ葉服で出勤。この方が落ち着く。
「亡国の引揚げ史」を眺めている。
敗戦の裏側で忘れ去られた「二日市保養所」の歴史を、インカ遺跡発掘の文化人類学者泉靖一が書き残している。
敗戦時、海外から引き揚げてきた日本人は軍人353万4千人、一般邦人306万6千人、合計なんと660万人と言われている。1945年の日本の人口は沖縄の人を入れて7260万人。おおざっぱに日本人の1割近くが海外に出ていたことになる。
「二日市保養所」は満州からの引き揚げ者で、ソ連兵に乱暴されて身籠もり、ここで手術を受け、水子達が葬られていたという。
過去を知ると、居たたまれなくなるほど悲しい歴史が見えてくる。
おもしろうてやがて悲しき鵜舟哉 芭蕉
ウンチの哲学
我が身より離れ、トイレに漂うウンチを見詰めながら、この妙に近親間のある物体に魂を奪われる。
クチからケツまで、魔の洞穴をただ流れ下る。
つい先程まで、同じ地球上で命を繋いできたもの達を、「戴きます」も言わず「うんめえのぉ」なんて・・・。
NHKスペシャル ディレクタ−に聞く。
「ビッグデータ」と「「AI」のこれから
タイトルに引きずられて、NHK文化センター新潟教室まで出かけてきた。久し振りのドライブは快適で、耄碌をしてたことはスッカリ忘れてしまった。
とかろがどっこい! そう簡単に行かないのが俺の人生。
会場で待っていても、セミナーは始まる気配がない。
ヘェー、都会ってノンビリしてるんだ !
時間になってアナウンスがあり、講師が昨日から行方不明だと・・・。
NHKもやるねぇー!
今日は雨の中を43回目の「鯖石ロードレース」
絶好の秋日和あり、霰の降る年もあり、今年は台風の前日。
そして今日は、訳の判らない衆議院選挙。
様々なことがあって、秋が行く。