いもり池
久しぶりに赤倉のいもり池を訪ねてみた。
単に昼時なので腹が減っていただけなのだが、「手打ちそば」の看板に引かれて入ったら、ビールを片手に若い男が盛んに話しかけてくる。自閉症気味の時は腹が立つ。首を絞めるわけにもいかないので適当に相槌を打っていると段々ムカついてきて殺意が本物になりそうになる。
仕方なしに池に向かうと2羽のカモが桟橋で休んでいた。
鴨は人間の食いものであることを忘れ、暫く見ていた。
「妙高山」はインド古代仏教で世界の中心の山である、と一般的に理解している。須弥山は漢字の音訳だという。
高校の山岳部で妙高三山を歩きまわっていたころを思い出す。テントの中で酒飲んでいたら酔っぱらった顧問の先生が傾れ込んできて宴会になり、青春談義が遅くまで続いた。翌日の笹倉口からの焼山攻めはキツかった。春山の雪の急斜面と二日酔い。だけと、無茶苦茶楽しかったことが忘れられない。
露天風呂で斑尾山に上る月を眺めていたら「十六夜ですか立待月ですかねぇ」とオッサンが声をかけてきた。放心状態の時に声をかけられ、湯船に沈みそうになった。
立待月、居待月、寝待月…。日本には自然と暮らす豊かな言葉があったのだなぁと今更ながら驚く。
帰らざる河
土日は、リングでぶちのめされたボクサーのように沈み込んでいる。金曜日のセミナーの後の懇親会、延長戦とくれば無理もないのかも知れない。飲みすぎたかな ?
夕方になって、フラフラと本屋に行き、今話題の「日本中枢の崩壊」(古賀茂明)を買い求めた。今は、政治家に国民が完全に舐められている危険な状態で、沸々と広がる不満がいつか来た道を選ばせてしまうように思えてならない。
現状の中で、未来に広がる危機感を「解れ!」というのは政治でも経営でも難しいことだが、解る人が叫び続けなければならないのだろう。
カッサンドラの予言のように、トロイの木馬に敵兵が隠されているなんて、できれば信じたくないのが本音だろう。それをどう「見える化」するか? 情報サービス業の重要なテーマでもある。
何時もの様に、夕方鯖石川の堤防を歩いた。
日中の猛烈な暑に稲は田圃に広がり、苗場山は雲に隠れ、黒姫山は静かに瞑想している。
長い歴史の中で、川は流れ続けている。
地域での経営と福祉を考えるセミナー
表題の、少し長いタイトルのセミナーを昨日開催した。
サブタイトルは
誰もが働く幸せを感じられる組織
—障害者雇用を通して考える—
講師は
法政大学大学院政策創造研究科教授 坂本 光司氏
日本理化学工業株式会社 会長 大山 泰弘氏
主催者は「地域での経営と福祉を考えるセミナー実行委員会」。
当初は昨年の坂本先生のお話がよかったので、もう一度お聞きしたいと事務局の笹木さんにお願いしたところ「OK」が出、トライネット西川紀子理事長が「大山さんの話も一緒に聞きたいね」との事だったので再び新潟県経営品質協議会の笹木事務局長に電話を入れ、お願いしたら即時に諒解のご返事をいただきました。
後で考えると、これだけ有名な人が柏崎を同時に選らんてくれた事は、未来に何か大きな可能性を残していると思う。
夢中で企画したけれど「集客」がやはり気にはなった。しかし、「わかる人だけ集まればいい」と思っていたのに、市外の各市町村からも参加される人が多く、少しビックリしていた。
100人ちょっと、と思っていたがフタを開ければ当日入館者30名くらいを加えて合計約250名になった。
経済人の他に、県内の施設の人たち、役所の職員等、今までにない層の人たちも見えていた。
何かが始まる兆しを感じた。
スタッフの努力に感謝 !