昭和の日
目崎 徳衛先生
美智子上皇后の御進講役を務められた先生で、藍沢南城の研究者として名のある人。
小千谷の出身で、身辺で親戚の方が何人かおられる。
5月18日、小千谷で先生に関する講演会があり、声が掛かった。
いつの間にか、南城詩集の巻頭を飾る「南条村」にある「衰翁」になってしまったが、節子と二人だけの生活は楽しい。
彼女の好きだった家の垣根に翠が戻り、モミジの若葉は美しい。
近くの人から「フキノトウミソ」や春の山菜を届けて貰ったりしている。
お墓には花を供えて貰い、お茶に誘われたりする。
夜になると、裏の田圃から蛙の合唱が聴こえて来、空には星が瞬く
鯖石川から見える苗場山も、黒姫も、八石山も、なんという美しさ!
今日は昭和の日。
ローマ法王フランシスコ
NETFLIXを彷徨っていたら「ローマ法王フランシスコ」に出会った。
教皇が亡くなり、教皇選挙の「コンクラーベ」を「根比ーべ」と捩っているようでは話にならにのだが、興味があった。
それともう一つ、日本で最初の「聖書」の翻訳が柏崎出身の「とてつもない変人」だったと聞く。
俺は敬虔なる仏教徒なのでキリスト教には縁がないが、「宗教とは何か?」考え続けている。
「宗教」は「哲学の終止符」だと思っていた。
今は、「死」という理不尽な現実とどう折り合いをつけて「こころ」を落ち着かせるか、だと思っている。
「死」を受け止める「儀式」が迷いながら探し求めてきた、それが宗教なのかも知れない。
「死」をどう受け止めるかは、どう生きるかと同義。
宗教はもっとシンプルでいいと思うのだが、「生もの」の人生ではそんなに簡単ではない。
「ローマ法王フランシスコ」を見ていて、こんなにい美しい目を人がいたのかと感動させられる。
現代に生きる悩みを聞き、温かいユーモアを交えて、言葉が心に落ちて行く。
いい記録映画だ。