根津美術館
「大人の休日」で東京までの電車賃が3割ほど安くなり、映画も美術館も1000円で鑑賞できる。これは有り難い。
金曜日の夜は、吹雪で電車が遅れ東京着が遅くなってしまったのだが、ウサマ・ビン・ラディンの暗殺ミッションを題材とした「ゼロ・ダーク・サーティ」を見てきた。鑑賞すると言う言葉は使えないが、ヒョットしたら本物の現場?と思わせるほどの緊張感が伝わってくる。中身はともかく、久し振りに「映画らしい映画」を見た満足感がある。
土曜日は「わすれない ふくしま」を恵比寿の東京都写真美術館ホールで見た。制作者の意気込みが空回りしている感じで、上映後関係者の対談があったが、誰に何を訴えるのかもう少し冷静になれたら面白かったのかも知れない。
自分の経験から言っても、東北大震災の現場を見たものにとって、それは全く無理な世界なのだが・・・。
放浪の旅の目的は、実は「根津美術館」にあったのだが・・・美術品よりも、晴れた日にあの庭を散歩したかった。夢は叶った。紅茶がとにかく美味かった。
美術展としては「名物の茶道具」や「良寛」には興味がない、というより「判らない」のだ。子供の頃、蔵にあった茶茶碗でペンキを溶かしたりして、話したくない過去があるからかも知れない。
殷の青銅器は、その時代背景やそれを作った人達の生活、人生に想像が飛躍して、見ているのが妙に楽しくなった。
日本など、正に「夷狄(いてき)」だったのだろう。
春まで、あと39日!
「雨水」は立春に次いで24節気の第2の節気とされ、雪から雨に変わり寒さも峠を越え、農耕の準備を始める目安とされる。今年は2月18日。
だけど、外は雪。上越には大雪警報が出されている。
春が待ち遠しい。あと、39日 ! もう少しだ !
「アベノミクス」
安倍総理が再登場してまだ2ケ月も経っていないのに株価は上がり、円安が続いている。経済政策における為替相場に対する見方が変わるとこうも実体経済が変わってくるのか・・・そんな思いを解き明かせてくれる本、浜田宏一の「アメリカは日本経済の復活を知っている」は衝撃的な本だ。リーマン・ショック以降の経済政策の違いによる損害に対する見方がまるで違ってくる。
白川総裁は教え子らしいけれど、学問の論客として容赦ない批難を繰り返している。経済学者として、単なる「学問」ではなく日銀の円高容認がどれだけ日本を苦しめたのか、現実の政策に対しても変革を要求している。安倍総理の経済政策が見えてきそうだ。
自分で自分の心を支えないと、絶望の淵に引きづり込まれてしまいそうな現代、未来に夢をもって生きられるか ? それが政治の、基本的には経済政策の根源なのだろう。
今まで、本は斜め読みが普通であり、多少は内容も覚えていたのだが、最近は頭の高齢化に伴い記憶力が絶滅の危機に瀕している。
この本は、メモを取りながらジックリと腰を据えて読んだ方が良さそうだ。楽しみだ。