ぶどう村
自分の妙な癖の中に「半睡」みたいなのがある。
眠っているわけでも覚醒しているわけでもない状態で1時間ほど頭の中を遊ばせておく。自分の身体の一部でもあり、普段は自分と言う人間の行為の司令部でもありながら、5月の風のように、呆れるほど勝手に動き回る。よくもまぁ何処から湧いて出るのか、不思議なほどの自由の泉なのだ。
ふと思いついて、夕方近くなって「ぶどう村」に登ってきた。あの丘に感謝と祈りがなかったのではないかと思い、現地を感じたくなったのだ。不思議なことに風景は一変していた。俺を拒絶し、何とも悲しげだった風景が、まだ何も語らないけれど、親しみを見せ始めたように思えたのだ。
明日、もう一度祈りに行ってみてこようと思う。
あの風景の広がりの中にいる大地の神々達と、俺の先祖達と、この土地に生き継いで来た人々と、このぶどう園を切り開き守り続けた人々の想いを感じ、俺は何をなすべきか問うてきたいと思う。
柏崎ぶどう村 社長就任?
7日、ぶどう村への柏崎市の出資8000万円の是非を問う意見拝聴会が終わり、新社長予定者としての名前が公表された。正式には2月19日の臨時議会の議決次第。議会が通れば取締役会、株主総会を経て4月1日正式就任となる。
現状から言えば借入金16000万円、累積赤字6000万円の問題企業。今回増資をして15000万円の会社になる。当然国税局扱いになり、柏崎市の出資比率も70%になり、大変な会社になる。
しかし、此処の土地は思いの篭った土地であり、景観も美しく、俺は此処を守りたいと思う。
美味しいワインを造り、多くの人たちと芳醇な香りを楽しみたいと思う。
俺に出来ることを探している。
全ては議会の思し召し、だ。
飛ぶが如く
1週間が、正に「飛ぶが如く」過ぎ去ってゆく。
人生と言う時間もそうなんだろうな・・・。
光の速さで飛び続けた65年の距離は広大な宇宙の中ではほんの一瞬の時間でしかないのだろう。過ぎ去った時間は奥行きのない絵のようでもあり、しかし、未来を含んだ現在は、当然のことなのだが、苦悶と悪戦苦闘の真っ只中のリアルな時間なのだ。
浦島太郎の物語は、ボサッとしていると人生の晩鐘がなり始めてしまいますよ、というオハナシなんだという。
光陰矢のごとし
今日は何を考えているんだ?