黒姫・苗場 – そして鯖石川
何の関連もなく、藤村操の巌頭之感を思い出した。
魅惑と反発の両方があって、反発が強くで生きている。
以来60年。
死ぬことのカッコよさに痺れて、多分大した死生観を持っていなかったのではないか?
悠々たる哉天壤、遼々たる哉古今、
五尺の小躯を以て此大をはからむとす。
ホレーショの哲學竟に何等のオーソリチィーを價するものぞ。
萬有の眞相は唯だ一言にして悉す、曰く、「不可解」。
我この恨を懐いて煩悶、終に死を決するに至る。
既に巌頭に立つに及んで、胸中何等の不安あるなし。
始めて知る、大なる悲觀は大なる樂觀に一致するを。
写真は今日の黒姫と苗場
鯖石橋の下に大きな鯉が泳いでいる。
渇水期、ダムから放り出されたホームレスが住み着いたようだ。