海の底の話
午前中の来客の後、家に帰り国会中継を見ていた。
野田元総理の質問は鋭いながらも材料不足。
ただ野党もこんな真面目な人を出してくると、総理も真面目に答えなくてはならない。
日本の政治が大きく変わってくる季節を迎えてるのかも知れない。
27日が総選挙であるらしい。
最近の投票率は50%前後。
藻谷浩介は棄権や白紙は国民の無責任だと嘆く。
昨日から急に寒くなって、長袖シャツと上着を着ている。
季節はやはり動いているらしい。
先日、地獄ラーメンを食べに行ったら店主の小川さんが海の中の話をしてくれた。
曰く、海の底の海藻が小さくなり、サザエが小粒になってしまった。
曰く、南の方の魚を見る事が多くなった。
政治も、自然も大きく変わってきているようだ。
今日は秋らしい空。明日朝方の星空が楽しみだ。
野仏
人の住まなくなった廃村の、誰も住まなくなった空き家を見るのが好きだ。
余りいい趣味とは言えないが、昔子供たちが走り回っていただろう村の風景に沈み込む。
人って、人生って何だろう?
車を走らせていると、誰も住んでいないような所に、今も小さな畑や田圃に出会う。
昔の人達も一握りの米の飯に命の火を燃やし続けて来たのだろう。
そんな小さな命を燃やし続けてきた老いた人たちとって、今の時代は何とも理不尽な世に見えるのかも知れない。
市野新田の奥の、普段は人の住まないだろう集落の入口に、傘を被せて貰った野仏が誇らしく立っていた。
人は、時間というとてつもなく大きな異界に落ちて来た、たった一粒の水滴なのかも知れない。