脳味噌が煮崩れてしまったような日が続く。 理性ある判断、そんなもの出来る筈もないが、次第に苛立ってしまっている。 お天道さんが悪いわけじゃない。 気が短すぎる為だ。
それにしてもこれはなん? 上品なススキのようでもあるし・・・。
いい湯加減 !
古いCDを引っ張り出すと、南の海にポール・モーリァの曲が流れている。
あぁ、もうだめだ !
サンゴ礁の青い海が俺を待っている。
俺はまだ48歳だ ! 未来が待っている。 なぁ、ポール・モーリァ !
午後の来客と話していたら急に「要約すれば」なんて署名を思い出した。サマセット・モーム、だったと思う。内容は忘れた。
「君の名は」ではないが、女房の名をプロポーズするまで知らなかった。 嘘みたいなホントの話。 兄貴の許可を貰いに行って、兄貴の嫁さんと同じ名と気が付き慌てた。 いやいや。
御袋の名を、大学卒業するまで知らなかった。 卒業の書類に母親の名を記せ、と。 田舎の姉に電話したら「こんなバカに育てた覚えはない!」と電話口で泣き喚かれた。
いやいや。 一生の不覚ではあった。
鯖石小学校の隣の畑に咲いていた花。 花の名は知らない。