没法子 (メイフアーヅ)

2017.05.28 風の戯言


 浅田次郎の清朝末に題材を得た「蒼穹の昴」「珍妃の井戸」「中原の虹」「マンチュリアン・リポート」そして第5部「天子蒙塵」が面白い。

 この作家の構想力と言葉の豊富さに目眩がする。

 「天子蒙塵」

 暫く楽しめそうだ。

 没法子 (メイファーヅ)とは「どうしょうもないね」というあきらめの言葉。

 「どんなに辛くても決して没法子とは言わず、運命に逆らい続ける勇気を。さればこそ虫けらでなく人間なのだと」
 
 主人公に西太后が語った言葉として文中に出てくる。

 

「共謀罪」を政府要人に

2017.05.28 風の戯言


 何やら世界中のトップが信頼出来なくなって来た。

 政治家を志す「哲学」がボロクズ扱い。

 マックス・ウェバーの「職業としての政治家」を読み直す必要がある。武士道や儒教や騎士道なんてのもあったろうに。

 国会劇場ではアベとかカンとかの詭弁達者が、野党の有象無象を蹴散らかしている。信頼が音を立てて崩れ去っていく。
 政治の民定の「信頼」がなくなったとき、心の廃墟が広がってしまう。

 切腹と暗殺がなくなってから久しい。

 大切な政府の記録紙が黒塗りだったり、無くなっていたり、破棄したりで、「文書」に対する危険が暴発している。

 ドナルド・キーンの(作家の日記を読む)「日本人の戦争」を読んでいる。戦後書かれた「追悼記」的なものではなく、作家や故人が「日記」の形式で書かれた同時代史。

 思いも寄らぬ高菜ものが埋まっている。

 写真は「夢の森公園」のトイレに巣を作ったツバメのオヤジ。
 

後期高齢者 壊れ物につき取扱注意

2017.05.24 風の戯言


 待ち望んでいた「後期高齢者」になれた。

 なんと嬉しいことか !

 「放置国家日本」は老人には喧しいくらいの世話をするらしいが、構わないでおいて欲しい。やっと自由になれたのだから。

 最近、AI(人工知能)を考えていると「人間とは何か」わ考えざる得なくなる。そして「人生とは何か」も。

 人間だけでなく万物は生まれ、そして消滅する。

 万物の中で己の生死を思い煩うのは人間だけなのだろうが、「人生とは何か、如何に生きるべきか」なんて考えることは無駄なことだ。

 人間は、納得しないままに生まれ、未来に確実に来るであろう死について、生命保険に擬して思い悩む。アホか?

 何時か来る、それは明日かも知れないし、嫌になるほど先かも知れない。

 確実なのは今日、或いは「たった今」だけしか無いのだろう。何て言っていて、来月の旅行を楽しみにしていたりする、やはりアホだ。

 唯酒論の立場から言えば
  1.少しの酒を変える金があればそれでいい。
  2.一人酒もいいけれど、仲間があれば一番いい。
  3.語り尽くせぬ知識と話題があれば、何時昇天してもいい。

緑陰

2017.05.21 風の戯言


 季語としては真夏なんだろうけれど、庭木の木陰にサマーベッドを持ち出し、週刊誌を読んでいる内に眠ってしまった。
 最近は文字を追っていっても、目から入ってもケツの穴から宇宙に飛び去ってしまう。まるで屁だ。

 本を読む意欲により脳軟化のレベルを自己診断している。

 1.読む気にならない
 2.週刊誌を読む
 3.小説を読む
 4.ビジネス書を読む
 5.メモを取り、文書を書く

 認知症は脳の中にアミロイドβが蓄積されるから、らしい。所謂「ゴミ」らしいけれど、これを捨てるのは睡眠が特効薬、とか。
 今日は日曜日。頑張って一生懸命、寝た。

 寝過ぎは良くない、らしい。早く言ってくれ !

五月晴れ

2017.05.20 風の戯言


 気持ちのいい五月晴れが続き、田植えも終わって、山は新緑に衣替えしている。

 遠く、魚沼の奥には、まだ白い山が見える。

 夢の森公園のカキツバタを見に池の周りを散策してきた。

 ゆったりした時間が流れている。