稲虫送り

2011.07.14 風の戯言


 7月14日は田島普広寺の毘沙門祭り。昔はね。寺の門前に店も出て、俵を奪い合う裸押し合い祭りが懐かしい。
 子供の頃の思い出で、その日は大抵が大雨で川が氾濫し、土手の上で魚捕りに興じる日でもあった。田圃は泥水に埋まり収穫できなくなるのに…
 またその日は、夜になると「稲虫送り」があり、火遊び、夜遊びが許される夏休みを直前に「心の準備・予感」の日でもあった。

 太鼓の音に誘われて、酒瓶を抱え会場に向かった。たいまつに火が付き「送れよー送れよー、稲虫送れよ〜」の祭りの掛け声は小さなものだった。時は流れている。

 空に満月が昇り始めていた。

 満月や稲虫送りの夏がゆく…問題外の堕策

夕焼け雲の彼方に

2011.07.12 風の戯言


 夕日が間違って海に落ちないかと楽しみにしている。
 残念ながら、今日はダメだった。明日かも知れない。
 諦めて家路に急ぎ、庭の空に千切れた夕焼け雲が勝手に輝いていた。

 梅雨明けだそうだ。少し早いのじゃないと思うが…。山戸海は遊べるのだろう。静かな海もいいものなんだけど、ね。

帰らざる河

2011.07.10 風の戯言


 土日は、リングでぶちのめされたボクサーのように沈み込んでいる。金曜日のセミナーの後の懇親会、延長戦とくれば無理もないのかも知れない。飲みすぎたかな ?
 夕方になって、フラフラと本屋に行き、今話題の「日本中枢の崩壊」(古賀茂明)を買い求めた。今は、政治家に国民が完全に舐められている危険な状態で、沸々と広がる不満がいつか来た道を選ばせてしまうように思えてならない。
 現状の中で、未来に広がる危機感を「解れ!」というのは政治でも経営でも難しいことだが、解る人が叫び続けなければならないのだろう。
 カッサンドラの予言のように、トロイの木馬に敵兵が隠されているなんて、できれば信じたくないのが本音だろう。それをどう「見える化」するか? 情報サービス業の重要なテーマでもある。

 何時もの様に、夕方鯖石川の堤防を歩いた。
 日中の猛烈な暑に稲は田圃に広がり、苗場山は雲に隠れ、黒姫山は静かに瞑想している。

 長い歴史の中で、川は流れ続けている。

地域での経営と福祉を考えるセミナー

2011.07.09 風の戯言


 表題の、少し長いタイトルのセミナーを昨日開催した。
 サブタイトルは
  誰もが働く幸せを感じられる組織
  —障害者雇用を通して考える—
 講師は
  法政大学大学院政策創造研究科教授 坂本 光司氏
  日本理化学工業株式会社 会長    大山 泰弘氏

 主催者は「地域での経営と福祉を考えるセミナー実行委員会」。
 当初は昨年の坂本先生のお話がよかったので、もう一度お聞きしたいと事務局の笹木さんにお願いしたところ「OK」が出、トライネット西川紀子理事長が「大山さんの話も一緒に聞きたいね」との事だったので再び新潟県経営品質協議会の笹木事務局長に電話を入れ、お願いしたら即時に諒解のご返事をいただきました。
 後で考えると、これだけ有名な人が柏崎を同時に選らんてくれた事は、未来に何か大きな可能性を残していると思う。

 夢中で企画したけれど「集客」がやはり気にはなった。しかし、「わかる人だけ集まればいい」と思っていたのに、市外の各市町村からも参加される人が多く、少しビックリしていた。
 100人ちょっと、と思っていたがフタを開ければ当日入館者30名くらいを加えて合計約250名になった。
 経済人の他に、県内の施設の人たち、役所の職員等、今までにない層の人たちも見えていた。
 何かが始まる兆しを感じた。

 スタッフの努力に感謝 !

七夕

2011.07.07 風の戯言


 頭の中に混在している「未整理物件」を書き始めたら A4用紙を4枚ほどになってしまった。覚えていたものだけだから、たぶんまだ重要なことがいくつかあるのだろう。
 優先順位を付け、一つづつ確実に実らせてゆく手法を確立させておかなければ、終生なのも出来ないままで終わってしまう。それもまた「アジ」なことかもしれない。終わりのその瞬間まで自らの信ずることを通す。そのことにしか意味、児らを納得させる条件はないのだろう。無意味でも…。

 今日は七夕。
 梅雨空が続いていて、二人の出会いは見えない。

 鬱陶しいが、これがまた、長い地球の歴史の一地方の今日だけの天気、だと思うと愛おしくなる。
 人は未来に夢を託しながら、尚、今終わるかも知れない自分の命を、その時に会い対面したら、迷うことなく、納得しなければならない。
 生は一瞬であり、そこに価値がある。