春の嵐

2012.04.04 風の戯言


 この時期、低気圧で952hPsと言うのは多分ないと思う。
 昨日の、この春の嵐は我が家の屋根を吹き飛ばすという被害をもたらした。幸い、夜の雨が少なかったので助かったけれど、停電と雨漏りには参った。電気の有り難さが身に染みた。

 今日は朝から石塚組の人達が駆けつけてくれて、応急処置と片付けは済ませて貰った。会社の人達にも「ママアシスト」してもらい、平常な夜に戻った。有り難いね。

 それにしても大変な一日だった。
 屋根の工夫をしなければならないようだ。

エイプリル・フール

2012.04.01 風の戯言


 4月に入ったのに、中鯖石地区加納地域内はまだ1メートルに近い雪に埋もれている。それでも、軒下の雪は少なくなったので窓の雪囲いの板を外した。窓が少し明るくなって、気分が和らぐ。

 そう言えば今日は「エイプリル・フール」、この日だけは「嘘」をついてはならない日。残りの364日は「嘘・デタラメ」が許される・・・政府も企業も個人もAIJも・・・。

バルーンスポーツクラブ東京20周年

2012.03.25 風の戯言


 昨日はBST「バルーンスポーツクラブ東京」20周年記念パーティにお招き頂、新宿の夜を楽しんできた。
 会場は住友ビル48階の「美濃吉」で、東京の街を見下ろしながらの酒は格別に美味しいものだった。30年振りに出会う懐かしい顔も荒れ、懐かしい昔話花が咲いた楽しい時間だった。
 40年以上熱気球に関わりながら、飛行ライセンスもないのでは「あの世」にも行けそうになく、日本最高齢の免許取得を目指すことになった。理事長が「即没収」と叫び、笑いに包まれた、本当に心の安まる良い会だった。

 夜は倅が取ってくれた5つ星のパークハイアットの45階から、眼下に広がる光の海を眺めながら、ここでは原発なんて遠いクニの話なんだな、と複雑な思いに浸された。
 代々木のスッポン料理を楽しんだり、ホテルの最上階でジャズを楽しんだり、みんな倅に奢らせながら、最高の夜を楽しんできた。

降霊会の夜  浅田次郎

2012.03.21 風の戯言


 本の中にドップリ浸かられるようになった。
 少しづつ、健康を取り戻しているのだろう。

 「降霊会の夜」死ぬほど好きな浅田次郎の最新刊
 流れ去った、忘却の彼方に、大切なものを置き去りにしてきたのかも知れない。格好良く言えば、それが人生なんだろうけれど・・・振り返る時間も、勇気もなかった・・・何も残っていないのかも知れない。
 ただあの時代は「頑張れば夢は叶う」「社会の繁栄が個人の幸福を約束する」そんな神話が純粋に信じられていた時代でもあったのだ。

 疲れ切った身体、しなやかさを失った心、連係プレーが出来なくなった脳・・・しばらくの休憩が必要なようだ。

神々のおわします・・・

2012.03.14 風の戯言


 今朝は、春の雪が舞い降りた。

 神々しいほどの風景が広がっている。

 「見残しの塔−周防国五重塔縁起」を感動に浸りながら読み終えた。著者 久木綾子。89歳の著作という。
 文庫本解説で櫻井よしこが書いているように「読むほどに圧倒的な力で迫ってくる」その年でよくぞここまで・・・取材に14年、執筆に4年、推敲に1年・・・。
 失われてしまった「原日本人」の古里に迷い込んだような、そして日常が神々とあった人間の苦悩とそれを受け入れて生きる人達への温かい眼差し・・・古いCDの世界と重なり合って、何とも言えない時間が流れている。