今日は節分

2009.02.03 風の戯言

酔っ払って、今日は節分なのか立春なのか良く判らない。HPを調べていたら3日が節分、4日が立春・・・なぁーんだ、それでいいじゃん! 今日はまだ3日だもんね。

 新潟で素敵な講演会があった。
 志ネットワークの上甲晃氏。松下政経塾の元塾頭。幸之助ハンに仕えて31年、独立した「ネットワーカー」、上甲さんとは3度目の出会い。

Yesterday is History
Tomorrow is Mistily
Today is Gift

「サキエル氏のパスポート」

2009.02.01 風の戯言

 週末、週刊誌の書評に唆されて買った「愛と幻の満州国へ」と副題の付いた石黒健治氏の本に沈んでいた。
 アウシュビッツから数千人のユダヤ人を救ったとされる杉原千畝の「美談」に隠された国際政治の舞台裏が、貴重な資料と関係者の証言から浮かび上がってくる。
 杉原千畝のユダヤ人に対するビザ発行が、いくら第二次世界大戦の混乱期でも、個人の「美談」として片付けられるのに違和感を抱いていたが、やはり実相はそんなに簡単なことではなかった。
 
 石原莞爾の「満州国」が五族協和+ユダヤ人の国を目指していたことは知らなかったし、歴史の「もしも」はないのは承知の上だが、日独伊三国同盟がなければ、あるいは「イスラエル」が満州国に含まれたカモシレナイという仮説は、血を騒がす。
 
 同時に、当時でも国際的な知見が十分にあった中で、何故国力に圧倒的な差異のあったアメリカに戦争を仕掛けたのか? 何故山本五十六は開戦を承認してしまったのか? 東条英機とは何者だったのか? よく分からない。 もうどうしょうもないことだが、アメリカという国をこれ程までにノサバラセないで済んだのかも知れない。
 マスコミのミスリードと国民への迎合が「空気」を作り、「失敗の本質」を繰り返しているように思えてならない。

 全ては塞翁が馬、今起きていることはより素晴らしい未来にとって大きな意味があることなのだろう。

 今日から2月
 岡本氏が戦列に加わり、会社の平成21年度が始まる。
 お客さんの為に、そして自分と家族の為に、社員が夢中で働かれる環境と文化を残してやりたい。

冬の晴れ間に

2009.01.29 風の戯言


 「てぇへんだぁ、大変だぁ!」と慌てふためいている内に2009年の1月も終わりに近づき、21期の会社決算が閉じる。
 休日も気が晴れず、一年中何をしていたのか思い浮かべると、内心忸怩たるものがある。この時期、思い通りの経営ができる方が珍しいのだろうが、自分の行為を自画自賛している人たちを見るとフクザツになる。自虐趣味かな?

 冬の晴れ間。
 暖冬、という言葉も死語に近くなった気もするが、雪の少ない冬は助かる。3メートルの雪に沈んでいた頃の、あの潰される様な毎日は、今は遠い記憶の中に鎮まっている。

かけがえのないもの

2009.01.26 風の戯言


 養老孟司「かけがえのないもの」(新潮文庫)をメモを取るヒマのないままのめり込んでしまった。
 何時も意表を突いた、それでいて全うな着想と理論に基づいた氏の本は楽しい。
 かけがえのないもの・・・それは自然であり、子供であり、身体だという。予測のつかないそれらとの付き合いを忘れてしまい、都市化の中で結果を予測し、目標を掲げ評価を求めて生きる生き方は詰らない、という。「ああすれば、こうなる」という未来を先取りした予測できる生き方に何の感動があるのか。
 ブータンではGNPではなくGNH(ハッピネス=国民総幸福度)を追求する、と若くて面白い国王はそう言っているそうだ。
 人間が作ったものは信用してはいけない・・・とも。

 現代経済社会に住むものは、時には風の旅人になる必要があるようだ。言葉の通じない世界へ、一人フラフラと遊び、再生してまた働くことも良し、だね。
 最近、リタイヤしたり解雇された人たちが四国八十八箇所お遍路さんの旅に出たがる。こびり付いた不浄なものをさっぱりと清めてくるのも人生の大切な時間、ですよ。

 今年の冬は天気予報も当てにならず、思いっきり気まぐれの季節が過ぎていく。加納の医者どんの葬式が済んで、ジワリ喪失感が押し寄せてくる。

 かけがえのないもの、とは、自ら選ぶから「かけがえのない人生」であって、それは「かけがえのない未来のこと」
 「誰かの為の人生」なんてウザッタクテ、ほんのり暖かくて、最高の価値あるもののように思える。

オバマの時代の幕開け

2009.01.20 風の戯言

 義兄藍沢悌三郎医師が亡くなった。享年92歳、今日が誕生日。
 中鯖石で三代100年、地域の健康を護り続けた。具合の芳しくない時に聴診器を当ててもらい「大丈夫!」の一言でどれだけ多くの人たちが助かったか。医は仁術、だと思う。

 間もなく「オバマ大統領」が誕生する。
 アメリカの歴史を見たときに、黒人大統領の出現が如何に大きな「事件」なのか、思い至る。キリスト教原理主義者の集団、自分達の神を信ずる者だけが「人」であり、その限りにおいて平等であり、自由が許される一神教の国。
 アメリカの価値観を世界中に布教した結果、唯一の超大国が相対的に国力を落とし、「多極化」した世界の現実に直面したアメリカの夢、もう一度世界最強に戻りたいという願いと、イラクで傷つき普通の国に戻りたいという願いが交錯し混在する夢を、新しい大統領に、自分達の救いとを重ね合わせて、間もなく世界最大のお祭りが始まる。
 キング牧師の「私には夢がある」という1963年の演説が、今も感動の高圧電流を流し続けている。40数年の間に「夢」を実現させたアメリカという国に改めて驚嘆する。
 日本に、こんな演説が出来る政治家が現れないかな・・・。

 幻想なのだろうが、唯一の強大国の時代から、多極化の時代へ。これは国際政治の舞台だけでなく企業の現実認識の変更を迫られている問題でもある。独立自尊の組織として、自分達の夢を掲げ、見えざる現実を凝視して生き抜く。お手手繋いでお池に嵌って、再起のチャンスもない奈落に落して溜まるものか。
 オバマの底知れぬ真実を知りたいと思う。