雪は降らないのか?

2007.02.19 風の戯言


 全く雪の降る気配がない。
 時にはこんな冬もいいもんだが、なにやら薄気味悪くなくはない。雪国に生まれ子供の頃から雪に埋もれて暮していたのに、余りに凄い降雪に戦慄を覚えたこともあった。3年続きの豪雪で、庭の小屋が潰れたのも知らないで居たこともあった。自然界の乱数はまだまだ未知数だ。

 窓の雪板を外し、庭に明かりを灯してみる。
 季節感がまるっきり狂って、雪の実感が思い出せない。
 CDのピアノ曲が益々気分を落ち込ませてしまう。

 俺は一体何をしようとしているんだろう?
 人間は何をしにこの世に出てきたのか・・・?
 答えが見つからないままに、もう65歳に近くなった。

風船一揆

2007.02.18 風の戯言

 第31回おぢや風船一揆の連絡です。

 今年は暖冬で積雪が無く競技フライト・バルーングロウ・交歓パーティーは中止となりました、行事は白山会場での熱気球試乗体験と風船茶屋の行事だけとなりました。
 係留はドラエモンとおぢや号の二機でやる予定です、
  時間は24日が9:00~4:00・
     25日が9:00~12:00の予定です、
  ご協力をお願い致します。
 
 競技フライトは中止になりましたが、フリーフライトは出来ます。離陸場所はジャスコ小千谷店の北側駐車場を貸していただきました。
 行事は中止になりましたが来るチームもありますので、出来たらフライトの協力をお願いします。
 
 また、24日のPM6:00より今回来てくれたチームと歓迎パーティを予定しております。多数の方の参加をお願い致します、以上の連絡ですが宜しくお願いします。

                            大会実行委員会越後風船共和国代表 金子 修一                       

失職 !

2007.02.18 風の戯言

 ぶどう村の社長就任前に会社そのものが消滅しそうだ。
 理由はいろいろあるが当事者として今は何も言えない。
 会社の再建なんてそんなに楽なものじゃないが、それでも夢を膨らませていただけに残念で仕方がない。「所詮勝ち目のない戦」と我が身を心配してくれる人達は言う。それでも闘わなくてはならない時もある。しかしそうは言っても企業家は生き延びることに使命があるのかも知れない。
 一連の再建をめぐる動きの中で、いろいろなものが見えてきた。俺はまだまだ情けないほどに未熟だ。

祈り

2007.02.12 風の戯言


 朝から断続的に降り続いていた雪が止み、お昼過ぎにぶどう村に登ってきた。
 林道は5センチほどの雪が残り、車の跡は無い。
 スリップしないように静かにタイヤを転がし、昨日祈りの場所と決めていた畑の脇に車を止め、俺流の自由な儀式で山の神々に祈った。
 俺の先祖は群馬館林城が信長の配下滝川一益に攻め滅ぼされた時、敵に追われ追われてようやくこの地に逃げ延びたという。以来16代、地域の人に助けられて命を紡いでいる。
 19日に議会で可決され、正式に経営が任されたならば俺は精魂を込めて再建に尽くしたいと思う。俺の願いが本物だと認めてくれるならば、山の神々よ、一緒にこの地に豊かな実りと人の心の温かさを取り戻して欲しい。そう、祈った。
 不思議なことに、いつの間にか青い空が広がり、山々を覆っていた雲がはれ、温かな太陽がぶどう村に差していた。
 祈りを天が聞いてくれた、と思った。

ぶどう村

2007.02.11 風の戯言


 自分の妙な癖の中に「半睡」みたいなのがある。
 眠っているわけでも覚醒しているわけでもない状態で1時間ほど頭の中を遊ばせておく。自分の身体の一部でもあり、普段は自分と言う人間の行為の司令部でもありながら、5月の風のように、呆れるほど勝手に動き回る。よくもまぁ何処から湧いて出るのか、不思議なほどの自由の泉なのだ。

 ふと思いついて、夕方近くなって「ぶどう村」に登ってきた。あの丘に感謝と祈りがなかったのではないかと思い、現地を感じたくなったのだ。不思議なことに風景は一変していた。俺を拒絶し、何とも悲しげだった風景が、まだ何も語らないけれど、親しみを見せ始めたように思えたのだ。
 明日、もう一度祈りに行ってみてこようと思う。
 あの風景の広がりの中にいる大地の神々達と、俺の先祖達と、この土地に生き継いで来た人々と、このぶどう園を切り開き守り続けた人々の想いを感じ、俺は何をなすべきか問うてきたいと思う。