近藤正雄君が逝った。
彼の事務所で初めて顔を合わせ、その場で熱気球を作って空を飛ぶ夢が決まった。
彼の親父の貯金通帳を担保に金を借り、気球の布を買った。
電卓と算盤で球被の裁断寸法を計算し、繋ぎ合わせて気球が出来た。
初めての気球に乗り、不時着(墜落)したり藪に飛び込んだり楽しいフライトが続いた。
語り尽せない、爆発し続けた青春の仲間。
万里の長城で、小千谷風船一揆のカレンダーを拡げている写真も残っている。
石家荘で、人民解放軍の司令官の前に連れていかれた事もあった。、
若い、無茶苦茶な時代を、ブレーキを外したまま走り続けた仲間という神様。
寂しくなる。