66歳
66歳の『お誕生会』を愉しく過した。
未完成に7,8人の仲間が集まってくれて、何時ものようにピアノとベースとドラムの生演奏を聴きながらワインと話に酔った。久し振りの午前様で、翌日は朝から4組7人の来客と夫々にかなり突っ込んだ話が出来た。信頼をベースに長い時間をかければ、或いはとんでもない花が咲くのかも知れない。66歳の出発、まだ何か出来るのだろうと楽しみにしている。
今日はトライネットの理事会と総会。名ばかりの副理事長ではあるが障害者のネットワークに何か役に立つことが無いか、ともう一期だけやってみることにした。障害者自立支援法により福祉政策も様変わりしている。健常者も障害者も、健康な人も病人も、富者も恵まれない人もみんな同じ時代、同じ地域で生きている。お互いがお互いを必要とし尊重する地域社会が必要なのだろう。俺に何が出来る?
ジャズでも聴きながら、酔っ払って人の頬っぺたにやたらキスをしながら生きているのもいいもんだ。
風に吹かれて
息子が5月の連休を追えて東京に帰るとき「親父、この本面白いぞ」と置いていった『編集者という病い」は成る程刺激的だった。最近急成長の幻冬舎、見城徹社長の日常を搾り取ったような描写が凄い。尾崎豊との出会いから彼の死まで。才能が一点に突出しバランスの取れない精神と肉体、その折り合いをつけるために芸術が生まれ、果てしなく突出してゆく。芸術は地獄だね。
坂本龍一との4年間も凄い。編集者とは天才と狂人ととことん自己をぶっつけあうことによることしか作品は生まれてこないのかとも思った。
一個の天才と狂人が生きるには、やはり大都会しかないのかな? 田舎で生きるには・・・まず理解者がいない、孤独を癒す無償の愛も・・・無いのだろう。
五木寛之は初期の「蒼ざめた馬を見よ」「さらばモスクワ愚連隊」の強烈さが醒めて、最近の親鸞仏教の本はあまり好きではない。人間を「この世に投げ出された存在」だとしても「流されてゆく日々」とまでは妥協は出来ない。走っている途中で人生の幕を下ろすエンデングは描けない。俺は、命の尽きるその日まで闘い続けたいと思う。
なんとだろう? 自分の夢? 自分の肉体? どんな時にも燃焼しつくせなかった自分の臆病?
自分の存在そのものを許せない・・・だから自分が消滅するまで戦いをやめるわけには行かない・・・体調不良で2,3日寝込んでいて・・・そんな風に思った。
老人性鬱病・・・うーん、それも嫌な言葉だなぁ。
イマジン
先々週、先週と少し調子に乗りすぎて出張を続けたら、とたんに意欲と身体が抗争を起こし、土日と今日、寝込んでしまった。もう少しバランスをとる必要がある。
22日、66歳になる。自分勝手に自祝の宴を企画した。
各位
陽春の候、益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。
さて私儀、突然なことではありますがDouble6のBirthdayを迎える羽目になりました。
よって、5月22日午後8時より「未完成」にて『お誕生会』を開催しますので、死ぬほど暇でしたらご出席下さい。 シャンパンと、社長になり損ねた『ぶどう村』の幻の2002年ものビンテージをご用意してお待ちしています。
猪俣さんのジャズメンバーが友情出演してくれることになっています。『イマジン』などを聴かせて欲しいなと思っています。
男性は女性をエスコートし、女性の方は女性の友人を連れてきていただければ天にも昇る想いであります。
なお、口数の多い方はご遠慮下さい。
会費は2000円申し受けますが、アジアへの義捐金に回せればと思います。
略儀にて 石塚拝
『イマジン』は今夕のBShiをみていて感動した。歌詞を全く理解していなかったのだ。
Imagine there’s no heaven
It’s easy if you try
No hell below us
Above us only sky
Imagine all the people
Living for today….
Imagine there’s no countries
It isn’t hard to do
Nothing to kill or die for
And no religion too
Imagine all the people
Living life in peace….
You may say I’m a dreamar
But I’m not the only one
I hope someday you’ll join us
And the world will be as one
Imagine no possessions
I wonder if you can
No need for greed or hunger
A brotherhood of man
Imagine all the people
Sharing all the world….
You may say I’m a dreamar
But I’m not the only one
I hope someday you’ll join us
And the world will live as one
犬山城
連休明けの8,9日岐阜美濃市と愛知犬山のお得意さんを訪問してきた。暫らく穴熊社長を決め込んでいたので、今年は時間の許す限りユーザーの生の声を聴いて回りたいと思っている。中小企業としては当たり前のことを、体調等を理由に動きが薄かった嫌いがある。
ビジネスには時代に合わせて業種変換を進めるものと、専業に勤しむものと2通りあるように思う。どちらが正しいのか分らないが、積極的な変革が必要なことは自明なこと。
自分達の職業が、この急激な社会経済構造の変化に合わせ自らを変えてゆく「気付き」を促すことであると認識している。経営組織は千差万別だ。
初日犬山のホテルにチェックイン後、ラフな格好で市内散歩に出た。犬山城に登ったことはあるが、木曽川の対岸から眺めたことが無い。成瀬家の、天下の名城たる所以は城そのものの美しさと天然の要害を利用した防御体制にあるはず。
木曽川に映るその姿は美しかった。
嬉しかったのはそのことだけではない。城に見とれて歩いているうちに、城の対岸にある「BONMUU」というピザとスパゲッティの店を見つけた。ちょっと古そうな私好みの、痺れそうな佇まいの店。まだ時間が早いのか店内に客は一人。丁度嵌っていた本が逢坂剛の「鎖された海峡」、第二次世界大戦時のイベリア半島でのスパイものはもう絶品!
無関係なものを勝手に組み合わせてイメージの世界に飛び込むのは得意技、嬉しくなって一人盛り上がっていた。
犬山城がスペインの中世の城に見えたのかもしれない。我ながら些か付き合いきれない性分。