神々の住まう郷 鯖石麗し
今机の上に置かれている本は
「超小型原子炉の教室」
「帝国ロシアの地政学」
「13歳からの地政学」
生意気な言い方だが、自分の頭の中の確認、整理には最適な本だ。
特に小泉悠の「帝政ロシアの地政学」はウクライナで現在起きていることについての解説はまさに最高峰ではないかと思う。
司馬遼太郎の「ロシアについて」、もう40年近く昔の本だけど、「ロシア」の本質を理解するための貴重な本で、併せて眺めている。
苫米地津英人「超小型原子炉の教室」も温暖化対策を考えていくうえで最適だと思う。
敦煌を聴きながら、旨いコーヒーを啜りながら、こんな本に浸っている時間は何ものにも代えがたい時間だ。
本を読んでも、すぐ頭は神神のもとに飛んでいっちゃうんだけどね。
でも、ありがとう。
戦争と平和 (Ⅱ)
クソ暑っちぇ夏が様々な思いを積み増しながら流れていく。鯖石では稲刈りも始まった。
6月に梅雨が明け季節感がズレてしまい、ポルトガルでは47度が記録されたという。地球は本当に狂ってしまったんだろうか。
世界中の気候が狂い、温暖化対策が叫ばれている。時すでに遅し、かも知れない。
地球の気象を人間の力で変えようなんて、そんなことできるのか。しかし何もしなかったら絶望の未来しかなくなってしまう。
どうせばいいんだっぺ ?
世界は新型コロナに振り回され、「プーチンの戦争」で政治とは暴力だという「剝き出しの現実」を見せつけられた。
世の中に「絶対的価値観」は複数ある。持論にこだわれば戦争になり、寛容に対処できれば平和が訪れる。
欧露は互いに領土紛争を繰り返してきたという。
帝王は絶対的な権力を必要とし、反抗勢力を沈黙させ、領土を拡張する誘惑に勝てなかったのかも知れない。
自分が正しければ世界を一色に染めたい。オオキに迷惑な話だが、彼らがシベリアから朝鮮半島、日本を狙って南下し、幕末以来日本はその恐怖の中で生きてきた。
知識人が赤い国を夢見ていた時代もあったようだ。
民主主義、資本主義、グローバリズムは野蛮な人間が政治権力の淘汰の中でやっと掴んだ夢の世界だったのだろうか。お互いに足らざるものを補い合う世界経済は妄想だったのか?
ウクライナ侵攻以来、地域が生き延びるには防衛と食料とエネルギーの自活が重要であることを思い知らされた。だが同時に、地球全体の温暖化という自然環境はグローバルに考えなくてはならないことも迫っている。集中豪雨と山火事の頻発、溶け出した極地の氷。
俺の知ったこっちゃないけど、面倒なこった!
祖国防衛は政府の考えることだとしても、柏崎はどうすればいいんだいや ?
食糧自給は棚田等耕作放棄地の回復が難題だけれど、農地には膨大な労務が必要であり、棚田地帯では機械化ができない。蕎麦も麦も可能だろうがコストが合わないと思う。
エネルギーの自給には、化石燃料を諦めて山に薪を求める原始的方法は残されているけど・・・。水素の可能性は追求すべきだろうし、枯渇ガス田の活用も一法だろう。だがヤケクソになった様な地球規模の温暖化を、異常気象を一地域如きに変える「策」があるのだろうか? グレタさんの叫びをどうすれば実行できるのか?
この暑さの中で半ば干乾びていると「俺ぁ知らねえ」とばかり言っていられなくなる。
はっきり言えば原発が重要なんだが、積み重なる不祥事に対し、現場で働く人たちのことを親身になって考えているのか。「夫は東電で働いています」と若い母親たちは友達に言えないという。
15年間も売上を上げられず、技術者5000人のモチベーションは下がりっぱなしだ。
東電の会社本体の問題なんだけど、本当にキモが焼けるぜ。
再稼動再稼働「反対」か「賛成」か、だけの分断論議では解決策はない。
温暖化を止める為に原発を再稼働させよ、なんてだけの情けない話ではない。
市民を原発難民にするな。荒浜の砂丘に原発遺産を残すな。元の砂丘に元の松林にして返せ。
「絶対安全な原発」を「神話」から「科学」にして返せ。
もっと考えろ、もっと世界を見て情報を集めろ。「小型原子炉」も一つの方法かもしれない。
柏崎の人間は馬鹿でない。なんかいい方策があるはずだ。