谷根の緋桃

2018.04.14 風の戯言

鯨波の水源地を通り、六拡トンネルを抜けると谷根の郷が見えてくる。
鮭の遡上する谷根川は、米山が流れ出る水を2つのダムに蓄え、清らかな水が流れる山間の川だ。
谷根の人達は、その清らかな川を慈しみ、手入れの行き届いた田畑が美しい。

谷根の郷の人達はまた雪の中での灯の祭りを楽しみ、雪が融ければ、空いた畑に植えた緋桃の美しさを競っている。

豊かな土地柄だなと感嘆する。
生活の自然条件は決して豊ではないが、この郷で暮らす人達の心根が伝わってくる。
みんなここが好きなんだろうね。
そしてもっと好きになるように、みんなでワイワイやっている。

もう2,3日すれば満開を迎えるのだろう。

デブリ姫

2018.04.13 風の戯言

部屋の窓から古米を撒いていたらスズメたちが遊びに来てくれるようになった。

でも、中々警戒心が強く、窓から見ているだけで逃げて行ってしまう。
小さく無力な動物たちは「逃げる」事で命を繋いできた。

そんな中で1羽のスズメが少し「ゆるく」て、一生懸命餌を突いていてくれる。
少しデブチンで、動きがのろいのだけれど、この「デブ姫」が溜まらなく好きになってしまった。

早く元気になって、また車庫で巣を作ってくれたらいいな !

姉の命日

2018.04.11 風の戯言

昔むかーし、麻呂がまだ御幼少の砌、隣部落の医者に嫁いだ姉が実家に帰ると
「修がまた犬と一緒に犬小屋の藁の上で寝てた」なんて話を何時までもしていてくれた。
3歳か、4歳か、5歳の頃、中の玄関の叩きに3尺角の箱が有り、それが俺と「チコ」寝場所だった。

その姉の命日に、お墓に花を供えてきた。

八石山に靄がかかり、人家まで降りてきて、息をするのが惜しいような風景が広がっていた。

親父の命日

2018.04.10 風の戯言

親父が逝ってから66年が過ぎた。

そして「創風システム」を創業してから30年が過ぎた。

一丁前の後期高齢者になったつもりでいたけれど、米さんに怒られて目が覚めた。
企業としてのシステムが出来ていなかった。
経営者として、甘すぎたね。

何処まで行けるか分からないけれど、本腰入れて走ってみるか。

花祭り

2018.04.08 風の戯言

今日は花祭り、お釈迦様の誕生日。
そして昨日は我が家の生き仏様の誕生日。
いやー、目出度い目出度い!

先日、来客と宗教談義になった。
同じ仏教でも幅が広すぎて定義しにくい。
禅宗から真言宗まで、正直自分にはよく判らない。

いわゆる「葬式仏教」、寺院は何であんなに「金ピカ」にならなければならないのか?
生きていることが地獄で有り、死ねば浄土に迎えられ、安寧な世界で過ごされる。
それは多くの人達に、生きる力を与え続けたのだろう。
ただ、俺には「ありがたいお経」の意味が判らない。

テーラワーダ仏教界のスマナサーラ師の本は分かりやすい。

「文句人生」
自分が不幸であるのは全て他の性だだという「文句タラタラ」本当の人生ではない、という。
全ては自分を成長させるありがたい試練、なのだと。
渡邊和子の
「置かれた場所で咲きなさい」と同じ根っ子に繋がる。

庭に雀が遊びに来てくれて、嬉しいから台所から米を盗んで鳥たちにやっている。
部屋からそっと見ていると、目が合った瞬間に逃げ去ってしまう。
俺はもう雀は食わないのだよ。

昔食ったけど・・・