小さき者たちへ
雪融けを待ちわびていたように、庭木の下からクロッカスが顔を出している。
彼女達は春陽に花を開き、夕方になると花を閉じる。
小さな命が、自分の命を謳歌しているようだ。
雪が融けて、鯖石川の堤防を散歩出来るようになった。
夕日に染まった西の空を見ながら、デッカイ屁をぶっ放す。
カモ達が鉄砲と間違えて慌てて逃げ去って行く。
何と豊かな環境なんだろう !
誰も「臭い!」と悶絶してないし・・・カモが逃げるときに鼻をつまんでいただけだ。
カモはバカだから逃げるときは一緒の方に飛んでいく。
「カモにする」とはここから来たのか?
鳥たちはチリジリバラバラに逃げ去ってもまた何時ものヨタモノグループで集まる。
あんな小さな頭の中にどんな通信機能が備わっているのか、不思議に思う。
虫たちも仲間同志集まってバカ喋りしている。
花たちが集団で咲くのは外敵から身を守るためだという。
一つやられても、誰かが生き残る。
それが花たちの命を繋いでいるのだと・・・。
鳥たちも、虫たちも、そして花たちもお喋りに興じているのかも知れない。
「人間ってバカだよね」
「そだねぇー」なんて・・・
桜雨
久し振りに夜の新宿に行って来ただ。
・・・いゃー、ビックラこいたて !
東口の改札を出たら、あらまぁ、50年前の記憶はぶっ飛んでしまった。
という訳で、久々に旧友に会い、ウーロン茶を飲んできた。
オヤジの仲間の会合を倅が設定するなんて、チョット愉快な話。
ホテルに泊まるとビョーキが出そうなので最終の新幹線で帰途についた。
時間ギリギリになったのでタクシーを飛ばしたが、運転手は客をザイゴ者と見破り東京の夜景を懇切丁寧に説明してくれた。
3.11以降、高層ビルは殆ど耐震設計に建て替えられたとか。
関東大震災を予測しているんだね。
東京の雨は1日延びたようだが、「桜雨」は風情があるのかな。