春はまだか?

2010.03.07 風の戯言


 柏崎市内では殆ど見なくなったが、我が鯖石はまだ一面の雪。それでも消えて行く雪の下から折れた枝が散ばり、軒下には水仙の芽が伸び始めていた。春は戸惑いつつ近づいているようだ。

 税理士の久我先生から頂いた「スギハラ・ダラー」(手島龍一 新潮社)を土日夢中になって読んだ。9.11の時、11日間不眠不休で現場から情報を送り続けたと言う伝説を持つジャーナリストの、現代の分析と祈りが込められた本で、一読に値する。彼がこんな手法を使うとは想いもよらなかったのだが・・・久し振りに「現代小説」を読んだ満足感がある。
 混沌とした現代に、仕掛ける罠と、それを読み解きグローバル時代の自由を、真の自由を勝ち取る祈りと知恵がある。

 2010/2/25初刷
 2010/2/26二刷  
 こんな嬉しい奥付はあまりない。

四海並み静か

2010.03.05 風の戯言


 四海並み静かにて 国も収まる時津風
 枝を鳴らさぬ 御代なれや
 あひに相生の松こそ めでたかりけれ
 げにや仰ぎても 事も疎(おろ)かや
 かかる代に住める 民とて豊かなる
 君の恵みぞ ありがたき
 君の恵みぞ ありがたき

 長岡での理事会に遅れそうになり車を飛ばす。
 体調も頭も本調子でなく、昨日の「四海並み静か」が低い地鳴りのように続き、「メリー・ジェーン」が波立つ男の気持ちを静めている。最近は分裂気味だ。

 八石山は靄が流れ、幻想的な、懐かしい風景を見せていた。ゆったりと流れる時間が欲しい。

ひな祭り句会

2010.03.04 風の戯言


 3月3日、柏崎俳句の会「ひな祭り句会」を開催した。
 例会の宿は松尾芭蕉を追い返したと言う伝説を持つ「天屋」。地域としても、曲者揃いの句会としては此処の他に会場は見当たらない。呻吟し、困った時には、天屋の女将に八つ当たりすれば、後はナントカ道は開ける。

 兼題は「春めく」
 席題は「椿」そして何故か「いいだこ」

 酒を飲むために何でこんな苦労をせんばならんのだ、ぼやきつつ楽しんでいる。
 選句に入り、一人2句とは言え、何と無選句がないのにびっくり。
 口は悪いが、心根の優しさが伝わってくる。

 「春めいて幼き孫と散歩する」 信子
 「やぶ椿蜜を求めて小鳥来る」 孝也

 少しは俳句の格好になってきたかな?

 〆は宮沢正雪師匠の「四海波」 最近は謡で締める会もなくなった。ひな祭りの句会に花梅と謡曲、なにやら顔に似合わぬ文化の香りがしてきた。

 写真は宿の人にとってもらったが、個人情報保護の為にぼやかしてある。腕が悪い事にも起因するのだが・・・

おぢや風船一揆

2010.02.28 風の戯言


 おぢや風船一揆、今年は34回目になる。
 生憎の天候で、スタッフは悪戦苦闘を強いられたが大勢の観客が訪れ盛会だった。
 最近は何の役にも立たず、ただの酒飲み要員。遠いところを駆けつけてくれる仲間達に感謝の気持ちを伝えるのが俺の役目。最初から34年間も続けてきてくれている仲間も居る。みんな還暦を越えていたり間近だったりする。遥かな、豊かな時間を共有した空の友達。もう一度、自由に空を飛びたい。

 それとは正反対に、何の原因もなく気持ちは沈みこむ一方。感情と心は別もの、だとは解っていてもコレはいったい何なんだろう? 先行き短いのだと言う警告なのか? だとしたらどうすればいい?
 遅かれ早かれ、人は死ぬ。ただ、命を使い切るとは、簡単に言えば好きなことをやって思い残すことなく死ぬことなのだろう。まだ遣り残していることがいくつかある。もう少し命を大切にしてみるか。

日本経営品質賞表彰式&報告会

2010.02.25 風の戯言


 昨夜は恵比寿ガーデン・プレース38階展望レストランで乾杯 ! 南鯖石村行兼集落に昭和16,17年に生を受け15歳まで同じ学校に通っていた幼馴染・・・あれ以来50年の月日が過ぎている。悠々自適の二人と未だ悪戦苦闘しているオッサンと・・・ワインと共に飲み下す様々な思い出がある。
 様々なことが頭の中を駆け巡り遅くまで寝付かれなかった。

 25日午前10時30分から日本経営品質賞授賞式が始まり寛仁親王殿下ご臨席の下に始る。我が社も地方賞受賞者として参列した。ロイヤルパークホテルでの会は盛会だった。

 ただ、東京の連中と言うのは暇に任せて様々な遊びを作り出すのだな、と関しながら見ていた。へそまかり虫。

 もっと面白い仕掛けが見えてくるぞ。