秋が行く・・・

2009.11.08 風の戯言


 6日は東京・渋谷で日本生産性本部の元石顧問と飲み、語り、新潟産業大学寄附講座への熱い支援をお願いしてきた。
 現代の経済社会は知的資産が重要になり、柏崎は2つの大学のバージョンアップと共に豊かな地域を造らねばならない。それしかないのかと思っている。
 ホテルで倅と軽く飲み、励ましたり励まされたりで、親子って良いものだなと思う。
 7日は柏崎で悪友の集まりに狩り出され、駄洒落の嵐に些か疲れたし、疲れさせた。

 反動で今日は少々「欝」状態。
 性根が定まらず、欝弾が体中を駆け巡る。こんな時には自然の中に飛び込むしかない。
 カメラ片手に、今まで走ったことのない山奥を抜けてきた。不思議なことに、どんな山の中にも人家があり人が住んでいる。人の住まない家も勿論多く、「今頃、俺達は日本の歴史のどんなところに居るんだろう?」と思うことがある。

 人は生まれ、何かを伝え、そして死んで行く。

 今、体調と心情的なふらつき「欝」で迷っているが、己の役割についての認識は豪とも動いていない。天から授かった役割に迷いはないが、一人の男として今生で遣り残したことはないのかい・・・? 旅であったり、恋であったり・・・少々焦りが出てきたようだ。

一緒に月見をしようよ !

2009.11.05 風の戯言


 部屋に蝋燭を灯し、窓辺の椅子で庭を見ていると切ない程の昔に引き戻される。月明かりに庭の芝や木々が美しい影を創っている。

 月明かりが、こんなにも明るかったのか、と驚く。
 よく、「昼間のように明るい」と言うけど、なにやら物悲しさ・・・子供の頃から忘れていた月の灯りの物悲しい光に惹かれてしまう。

 物悲しく香を焚き、物悲しく音楽を流し、物悲しく酒を飲む。

 忘れていた俺の寂しさに目が霞んで来る。

 俺は一人。それが俺。宇宙を漂う小さな浮遊物。それが俺。心配するな。

 月明かりと音楽が俺の中で交じり合い、どう表現していいのかわからない悲しみらしき香りが漂い流れて行く。

俺は河原の枯れススキ!

2009.11.01 風の戯言


 30日は秋晴れに誘われて野尻湖まで足を伸ばしてきた。休日の高速も次第に落ち着いてきて、今は従来どおりに戻ったような気がする。単線、複線が交互になる長野道も左一車線のような運転で流れている。マナーの遵守は大したものだ。
 信濃町で下りて黒姫高原を目指し、紅葉を満喫して野尻湖に向かう。朝食を食べて無いので水辺のレストランでモーニングが食べたかった。体が本調子なら飯縄高原にも足を伸ばしたかったのだが・・・自宅に午後から来る孫の顔も見たいし、他は車窓から秋を見回すだけ・・・で満喫。帰路を急げ!
 お昼過ぎに家に着き、じょんのび村で温泉に浸かり、夜は家族揃っての夕飯。
 11月1日は旧中鯖石村の農業感謝祭。家の前のコミュニティ広場が各集落の屋台村に変身、野菜や果物、切花に饅頭なとが夫々売られていて、久し振りに村の人たちと話に花を咲かせていた。やはり此処は良いところだ。
 
 何とも心温かい場所に戻ってきたようで、嬉しい一日だった。

柏崎の夕陽

2009.10.28 風の戯言


 今日は素晴らしニューズが飛び込んできた

 「東芝は28日、電気自動車などに使うリチウムイオン充電池「SCiB」の新工場を、新潟県柏崎市に建設すると発表した」
 柏崎にとって久々のビックニュースで喜んでいる。多分明日の新聞で大きく取り上げられ、明るい笑顔が町に溢れるのだろう。「さらなる未来へ」大きな一歩 !

 夕刻、風に誘われて久し振りに海を眺めてきた。
 こんな海をせめて半日、静かな海岸で眺めていたい。

 写真左に米山さんが夕陽に浮かんでいる。
 先日米山登山をした中山さんは途中まで車で行かれるので40分くらいで山頂に着けた、とか。でも、いい眺めでした、と。柏崎高校還暦同級会のイベントだったらしい。

新潟県電子機械工業会 機関紙への原稿

2009.10.27 風の宿

 夢は不思議なエネルギー!

 昨年のリーマンショック以来、絶望に近い不安感と閉塞感が日本を覆っている。確かに今回の経済不況は只事ではない。単なる経済循環不況ではないし、中国・インド・ブラジル等の勃興による相対的な日本の沈没だけでもなく、コンピューターと通信ネットワークの発達による新しい世界、人間は単体の存在ではなく、お互いに繋がりあった「情報有機体」であるとする「第4の革命」の渦中なのだという見解が広がっている。
 ならば、次の時代の「幸せ」とは何なのか? 
 どこにビジネスに結びつくネタがあるのか?
 そんな疑問に晒されている中、貴電子機械工業会への誘いがあった。
 多分、次の時代はITと情報通信技術の高度な融合による「何か」が決定的に重要性を持つ社会になるだろう。その「何か」が何なのか、電子機械工業会で答えが見つかるかも知れないという予感があり、電子機械と人間の急速な接近が、近未来の可能性を叫んでいるようにも思え、図々しくも理事に手を挙げさせて貰った。
 しかし、今は全く未来像が見えてこない。
 クラウド・コンピューティングの活用に未来はあるのか? 知的生産活動は急速な進歩を遂げるだろうが、だがそれにどんな意味があるのか? 
 性懲りもなく世界経済を破綻に追い込んでいるようにしか見えない。
 チャップリン「モダン・タイムス」の残像が錆び付いた脳をかすめる。
 人間と電子機械と情報通信が「友気的」に、心豊かに結びついた「地域」と「個人」の幸福・・・それが何処か近くにあるように思えてならないのだが・・・。

 原点に戻って、経営品質マネジメントを学び始めている。社員に「働く」と何か? 「仕事」とは何か? 「会社」とは何か? を問い直し、現代経済社会において卓越した業績を積み重ね継続的成長を実現する為に、経営には普遍的な本質があるはず、と経営品質の「顧客本位」「独自能力」「社員満足」「社会貢献」の4つの視点から現状を洗い直している。

 未来は何時もフロンティア。
 そして夢は不思議なエネルギー! 何とかなるさ!