不毛地帯
山崎豊子の世界に沈殿している。
「沈まぬ太陽」は随分と以前だが、先日は「運命の人」に出会い、同時に何気なしに買い求めた「不毛地帯」に感動し、時間を作っては本の世界に没頭できた。
テレビドラマがスタートしていることを知らないで居たが・・・本を先に読んじゃうとテレビも映画も詰らなくなる。
文庫本の4巻に
「仏教の根本は、一言で解りやすく言えば、共生(ともいき)の精神だ。
自分の為にだけ生き方ではなく、自分の生き方が人に感銘を与え、人に幸せをもたらす自他共に生きる共生(ともいき)のこころが存在しなければならない。
自分の執着、執念だけで動けば、自分を縛すると同時に、相手をも縛することになり、修羅の世界に没してしまうことになる」
自利利他、菩薩行ということなのだろうが、久し振りにこんな言葉に出会え、今も感動が続いている。
京都・奈良の旅
そんな訳で、妻に牽かれて今年も京都・奈良の旅をしてきた。2時過ぎに京都に入ったのでタクシーを奢り竜安寺、仁和寺、金閣寺を駆け足で味わい、暗くなって奈良へ。
翌日の奈良は唐招提寺から薬師寺まで散策し、タクシーに奈良シルクロード博記念館と指示したら自分だけ納得して奈良国立博物館へ。仕方なしに興福寺から駅裏のホテルまで散歩になった。時にはこんな間違いもいいものだ。それが旅・・・?
体中のエネルギーが枯渇したような状態での旅は、牛に牽かれてやっと歩いているような感じで、あまり興味が湧かない。ぞろぞろと年寄りばかりが大勢で、俺達みたいな若者は居ない。修学旅行の子供達はブスばっかりで・・・。
それでも2日とも雨もなく、紅葉が美しく、奈良は疲れ切った我が身を温かく迎えてくれていた。感謝 !