節子が施設にお世話になっていた時、夜になると小さな声で歌を歌っていたという。
一人で、幸せな時間を創って、その時間の中に佇んでいたのかも知れない。
言い知れぬほど淋しかったんだろうなぁ・・・
今も、夕方になると、せっちゃんが心の中に忍び込んでくる。
節子の自慢の、バラの花が、今年もいっぱい咲いているよ。
道の端に、手入れの行き届いた花が咲いている。
田んぼや畑の世話だけでも大変なのに、花を植えて楽しんでいる。 心豊かな人達のふるさと。