季節外れの風邪

2006年04月14日 風の戯言


 毎年のことになるが3月の終わりから4月は体調が崩れる。
 祖母が3月23日、親父が4月10日、祖父が4月13日、母親が4月25日・・・・もう50年から60年近くも前になるが相次いで親達が逝ってしまったこの時期の記憶は何処かに残っているのかもしれない。
 季節外れの風邪も手伝って今日午前中は自宅で休養と仕事。電話を入れたりメールを打ったりとマイペースで机に向かっている。
 正午から商工会議所で法人会の役員会。自分でもわからぬ役がある。何処かで人の役に立てば、それはそれで有難い事かと思う。
 先日は身障者のNPO「トライネット」の理事を承っているが3期目なので副理事長とか・・・女性理事が多いので「用心棒」だと思っている。何か役に立つ時があるのかも知れない。

情報  見なくてわかる能力

2006年04月01日 風の戯言

 司馬遼太郎 対談「中国を考える」より

  –ひどいめにあって、やっとわかるようなことがあるでしょう。
  情報というのは、見なくてもわかる能力だから、情報を受けるのには、大変研ぎ澄ました認識
  能力が必要になる。情報なんていくらでも来るから、結局受けての問題ですよね。
  日本人は受けての能力に欠けた民族なんやろな。–

 以下はあるメーリングリストの書き込み

  –有名なメラビアンの法則によりますと、
   目から入る情報:55%。
   耳から入る情報:38%。
   言葉の意味・内容:7%
  といわれていて、メールは7%の伝達力しかなく、誤解、曲解を招きやすいとメラビアンの法則
  っていうんですね
  メールで情報をもらって実際に生に行動してみるっていうのが、いい感じなんじゃないかと最
  近は思います。

  人は自分の都合のいいように曲解しますから・・・

疲れきった夜に

2006年03月31日 風の戯言

 今日は3月31日
 
 1年度が終わり、1ケ月が終わり、1週間が終わり、1日が終わり、今やっと自宅のパソコンの前に辿り着いた。充実感と悔悟が絡み合っている長い一日、そして長い1年。

 相田みつをの「じぶんの花を」の中にこんなのがあった。

  男が仕事をする時は
   常に捨て身でなければ
    だめである
  捨て身とは何も欲しが
   らぬことである

   勝ち負けを
    捨てることである

 男には命より大切なものがある。守らねばならぬものがある。常に捨て身だけれど、守らねばならぬもののために闘っているのだと思う。なんだろう?

新潟産業大学・新潟工科大学新入生歓迎会

2006年03月26日 風の戯言

 今年もまた柏崎の大学に500人を超える新入生が入学してきます。
新潟産業大学と新潟工科大学、それぞれに大学院が併設され、2000人を越える学生達がこの町で4年間の青春を過ごしてくれることになります。嬉しいことです。

 柏崎は人口10万人足らずの小さな町であり、他の地方都市と同じように様々な課題を抱えています。しかし、この町は現在私達が住んでいる町であり、素晴らしい町です。
 海があり山があり、港があり過疎の村もあります。数々の文化財や自然環境に恵まれ、世界一の原子力発電所があり、何よりも工科系大学と経済系大学があります。先人達が残してくれた心の財産をネットワークし、見方を変えたり、やり方を変えたりすれば、多分柏崎の未来はもっと希望に満ちた明るい地域になるだろう、と思います。

 JFKが大統領就任式で語った有名な言葉
 ”Ask not what your country can do for you, Ask what you can do for your country.”
 この言葉は新渡戸稲造が英語で記した「武士道」の一節の引用だったそうです。

 またApple社CEOスティーブ・ジョブズ氏が2005年6月12日スタンフォード大学の卒業式で行った祝賀スピーチも感動的な言葉で結ばれています。
“Stay hungry, stay foolish.”

 現代は行動の時代であり、愚直な行動力が求められています。自分を変えることには勇気が必要ですが「人間は人間の未来である」というマルローの言葉を信じたいと思います。
 「この町が何をしてくれるかではなく、自分がこの町に対し何が出来るのかを問え」
 小さな勇気を持ち寄って、私たちと一緒に柏崎の町作りに参加して頂ければ、この会を準備したスタッフのとても大きな喜びになるものと思います。

今日は新潟産業大学・新潟工科大学新入生歓迎会にご出席頂きありがとうございました。

鯖石賛歌

風の戯言

 
 今日は温かい風が吹いている。
 自宅の庭にはまだ雪が残っているし、近くの田圃もまだ白い雪に覆われている。だけど鯖石側の堤防が顔を出し、待ち望んだ「ランちやん」との散歩が出来るようになった。

 黒姫山と八国山、そして鯖石側が私にとって掛替えのない風景で、その風景に溶け込んでしまう愛犬との散歩の時間は貴重だ。
 変化の激しい情報産業に携わっていても、自分の体の中を流れる「時間」は農民のままなのかもしれない。だから時々時計を戻してやらないと大切なものが狂ってしまう。

 司馬遼太郎と陳舜臣の古い対談集を読んでいたら、イスラム暦は1年が311日単位だから農業が出来ないのだと言う。ナイルの氾濫がエジプトの暦と測量技術を発展させたというハナシとはどう繋がるのだろう、等と思いながら窓から庭を眺めている。いい時間だ。
 山茶花が痴呆症に近くなった俺を見ている。