老人閑居して不善を為す。亦楽しからずや。
子供の頃から「退屈」とか「暇」には縁遠かった。
時間さえあれば…、そんなものに関わらず、遊んでいた。
ザイゴには何でもあった。
神社には神様がいたし、横穴には変な生き物がいたし、石垣にはヘビがいた。
だから、場所と状況により、遊びを考えるのは、おそらく現代の「AI」以上だろう。
すべてに遊びが優先され、土木も建築も、コンピューターもそう、皆遊び道具。
で、それが商売になってしまい、夜も休みも時間を忘れての減り込んでしまった。
周りの人には迷惑だったかも知れないが、もともと好きな人達だから、人に喜ばれた。
越後人は、喜んで貰えるならと、一生懸命やる、それが信頼になる。
で、突然時計の針が早回りして、今年83歳になった。
変な歩き方だが、とにかく歩ける。
最近は耳が悪くなったのと、頭が悪くなった、それに口が悪くなった。
医者は手遅れだという。
人が遊んでくれなければ、一人遊びに熱が入る。