南下 古土の池

2023.10.08 風の戯言

産業大学の通りを南に入ると田圃の先に古土の池がある。
世話をする人たちが彼岸花を大切にしている。
池の斜面が赤く染まり、山のスギ林を背景に絶景だ。

池の中にはに大きな錦鯉が泳ぎ、雑念を捨てるには絶好の場所。

と、池から南の山に消える農道は、確か古戦場?
澤の、田圃の土を西の山裾に掻き揚げて4mほどの農道を造った。
下請け仕事だったこともあって、感情的に晴れ晴れとした気持ちだけが続いている。

ナス

2023.10.07 風の戯言

庭には小さな畑がる。
愛妻が何より大切にしている我が家唯一豪華な資産。
柿の木があり、キュウリやトマト、ゴウヤ、ナスが豊かに実る。

ナスは子供の頃から「バカナス」だの「ボケナス」だのといいイメージはない。
ただ、遊び疲れて腹の減った時にナスには助けられた。
大きいナスを、膝で叩いて柔らかくし、むしゃぶりついた。

80歳を過ぎて、自分が何をしてきたのか分からなくなっている。
目の前の「今」のことと、「明日」の仕事のことだけが頭を占領し、「昨日」のことを忘れてきてしまった。
だから。時折「古戦場」を、土方時代の現場のことだが、思い出したように訪ねて回る。

南条の線路の脇で写真を撮り、追田の溜池を見に行き、八石山の林道を登った。
一度上ったことがある筈だが、何も覚えていない。
だけど、こんな道を整備している人たちに頭が下がる。

嵐の前

2023.10.05 風の戯言

写真は昨日の夕方。
 雨と風の今日は、トンボの姿は見えない。
 嵐の中をどこで休んでいるのだろう?
妖精のような、いやトンボとは妖精なのかも知れない。

帰り道

2023.10.04 風の戯言

何時もの夕方の散歩の帰り、赤トンボと一緒に歌を歌いながら帰ってくる。
赤トンボの寿命は長く、数か月に渡るという。
故郷の深田で生まれ、夏の暑い時期は深山で暮らし、秋少し涼しくなると故郷に戻ってくる。

目玉と羽と尻尾だけみたいだが、意外と言葉が通じる。
歩く速度に合わせて手の先を翔び、何やら小声でいきなり聞いてくる。
「お前、退屈していないかい?」

此奴はイキナリ痛い所を突いて来る。
鯖石川の堤防で、俺は考え込んで、しゃがみ込んでしまった。

写真上は安田 明神にて
  中は 堀から与板峠の山道にて
  下は 我が家の茅が朝日に輝いていた時

鯖石小学校前

2023.10.03 風の戯言

夜明けが少しづつ遅くなっている。
明け六つの周広院の鐘の後で散歩に出る。

稲刈りも進んで、朝に行交う軽トラも少なくなった。
塒に帰る妖精たちの姿も、この時間だと、もう見えない。
神々が住んでいるとしか思えない、静かな朝の風景。

写真は鯖石小学校前にて、八石山に朝日が昇る。
   下は小学校の校門に飾られた花たち。