落日燃ゆ

2012.08.08 風の戯言


帰宅しようと会社を出たら、街の屋根越しに夕陽が映えていた。。
海で夕陽が見たくなり、信号待ちでイライラしながら浜辺に着いたら、水平線に横たわる雲に隠れそうになっていた。

世の中は波瀾万丈だが、夕陽は何時も美しい。

夏空

2012.08.05 未分類


8月も滑り出して、広島・長崎を思い起こす日が近づいてきた。
原爆投下目的地に新潟も含まれていたようで、長岡、柏崎にも模擬爆弾が投下されていたという。大量虐殺を目的としていたら柏崎は ? だけれど、福島の現状を考えると「地域と日本国経済」を目的とした原発に慎重にならざるを得ない。
人間の幸せとは何か・・・経済だけではないことに視点が行けば日本古来の価値観と生き方が重要になるのだろう。
機能読み終わった出光佐三の生涯は経済人にとって範とすべきだろうが、未来に対する選択という決断は生やさしいものではない。人間という生き物を、一番身近な我が身を賭して他人事のように見据える度胸が要る。
70歳を過ぎて、恥ずかし話だが、やっとその辺が見えてきた。やはり人間には年齢という時間が必要なのだろうか。

晴天が続いている。
熱いけど、道が凍るより良いか・・・社員と開き直っている。

カサブランカ 満開

2012.08.02 風の戯言


夏は暑いに決まっている。
   なぜなら、「夏」だから・・・。

高校の頃、山登りに夢中になっていて、7月下旬から8月上旬が一番天候が安定し、山登りに適している、と教わった。数学教師の関先生が山岳部の担当で、残雪の焼山を笹倉温泉から詰めたり、北アルプスの縦走が今も貴重な思い出になっている。雪渓の上のテントの中で、焼酎の味を覚えたのも先生のお陰だった。先日、古い山の仲間から先生の訃報が届いた。

数学の時間に、方程式を黒板に書いたまま黙り込み、そのままで1時間が過ぎたことがあった。
「数学は理論では無くて感だ。常にやっていないと勘が狂って解けなくなる」
その一言で授業は終わった。55年近い時間が過ぎているのに、そのときの感動は、今も蘇ってくる。
先生のお陰で、自分の人生が変わってきたことに感謝している。

夕方の庭に、カサブランカが満開になっていた。
連日の暑さの中で、この花が静かな時を与えていてくれる。

カサブランカ

2012.07.29 風の戯言


庭の片隅に白いユリが咲いている。
俺には「百合」も「カサブランカ」も区別は出来ない。
女房は「カサブランカ」だという。
親分がそう言うのだから、そうしておいた方が無難だ。

ただ、ストーリーも何もかも忘れたが、随分と昔に見た同名の映画からは胸を抉るような懐かしさが込み上げてくる。
ハンフリー・ボガード、イングリット・バーグマン・・・インターネットを見ていると、過ぎ去った時間が夜の空から舞い降りてくる。
机の脇のCDから「ララのテーマ」が流れている。
時代は違っているけれど、過ぎ去った時間が、部屋の中に満ちてくる。

今日は7人兄弟姉妹の一番上の姉の90歳の誕生日。
いろいろなことを思い出している。

静かな夏

2012.07.22 風の戯言


休日なのに、一日中会社にいたら疲れた。
平日は朝から夕方まで社員やお客様と会っているので、雑然としたアタマを纏めるのは早朝と休日が良い。
本当はゴルフでもして健康とストレス解消に努めるべきだろうが生来の貧乏性は働くことの方が楽しい。世話がやける。

世界的な経済変動期、いやもっと文化の変わり目なのだろう。

庭に、随分と前からこの花が咲いている。
花の名前を知らない。

静かに夜が更けてゆく。