娘の誕生日

2008.04.16 風の戯言


 週初めの2日間休んでしまったら打ち合わせやら訪問やら来客に夕方は宴会付会議で、帰宅するまで娘の誕生日を忘れていた。先日は女房の誕生日を忘れていたからバランスは取れているのだけれど・・・。で、何歳になったのかは国家機密に属する。
 8月か9月に孫が生まれるらしい。実感ないなぁ。
 正直言えば、俺はまだ色香に迷っている。本気でステキな女性を好きになったりして・・・みんな片思いだけれど・・・妻がせせら笑っていた。

御宿 かわせみ

2008.04.15 風の戯言


 季節の変わり目で体調を崩しここ2日ばかり会社を休んでいる。体調不良、と言っても何処が悪いわけでもなく気力の中の「殺意」みたいなのが薄れている、だけだ。こんな時には自分の殻に閉じこもって気力の回復を待つしかない。

 家に閉じこもって平岩弓枝の「御宿かわせみ」に浸っている。藤沢周平ほど重くも無く松井今朝子ほど背景に気を取られることも無く、こんな時の読み物としては最高だ。
 それにしても何という激しい時代の移り変わりなんだろう。100年後、今の時代はどんな風に書かれるのか、いらぬお節介の興味が湧いてきた。

遅い春

2008.04.13 風の戯言


 鯖石の桜も咲いて、雪国の遅い春がやってきた。
 花冷え、と言うのか残念ながら少し寒くて夜桜見物の勇気は湧かない。古い昔の引き出しを開けて、艶やかな高田の夜桜の光景を思い出している。
 海外事情に詳しくないから何とも言えないが、一つの花の開花に国民こぞって狂気乱舞する、なんて国はどこかにあるんだろうか。何にでもケチを付けていれば偉そうに見えるクニとすれば罰当たりかもしれないが、やはりこの国の自然も人間も素晴らしいと思う。
 四季、と言うより正式には24節気なのだろうが、俺は八季という言葉が好きだ。少しづつ時は巡り繰り返すけれど、二度と帰らない人生の季節。

 11日夜は社内だけでごく内輪に20年を祝った。みんなが春の一時を楽しそうに過してくれた。これからどうするか? せめて今日一日は何も考えないことにしたい。 

創業20年

2008.04.09 風の戯言


 明日4月10日は会社の満20歳の誕生日。
 今日は創業時お世話になった方々への御礼の挨拶回りで駆けずり回った。
 
 この20年でパソコン機能は5万倍、通信速度は40万倍に拡大した。価格は10分の一近くまで下がっている。
 インターネットを通じ、情報は瞬時に世界中を駆け巡り、感動と共感が人々を動かしている。長い歴史で見れば、多分突然変異のような変化なのだろう。
 この激動の時代を夢を追掛け生きられたのは僥倖と言う以外にない。
 1995年を境に世界は激変したと言う。ITとグローバリゼーション。国境に、水位差のあったガラスの壁が突然取り払われ、平準を求めて水が激流となって移動している。
 そんな時代を、柏崎と言う町に拘り、市内は勿論、東京、大阪、名古屋等の主要都市に顧客を広げているのは少しくらい自慢してもいいのではないかと思い始めている。
 一生懸命に働く若い社員達が顧客に信頼され、笑顔で対応している姿は本当に美しいと思う。
 30歳を過ぎたばかりの石野光仁君は5年連続のマイクロソフトMVPを受賞し、今年から新潟産業大学の客員講師になることが決まった。
 社員が自分の夢を追求し、努力を積み重ね、夢に近づいてゆく姿を見るのは社長冥利に尽きる。
 小さなことにクヨクヨせずに、前を向いて、胸を張って、歩き続けて貰いたい。それが俺の夢。

また、春が来て・・・

2008.04.06 風の戯言


 屋根下の水仙が咲き始め、自宅前の公園の梅が満開になっている。春は、遅れた時間を取り戻すように疾走している。
 昨日は新潟産業大学・新潟工科大学の新入生歓迎会を開いた。会長に柏崎市出身の元筑波大学学長の北原保雄日本学生支援機構理事長を戴き、地元有志で開催している。学生360人、地元ボランティア140人計500人の会場は華やぎ笑い声に満ちていた。地震やいろいろなことがあって心配していたけれど学生の数が落ちなかったのは嬉しいことだと思う。

 一仕事終わって、今日は「春のような」お天気で、庭の落ち葉を片付けたり芝桜に肥料をやったり、畑のテーブルでお昼を食べたりし、サマーベットで昼寝をしたりして、久々にのんびりした一日を楽しんだ。
 毎日がせわしなく動いていると、人生の大切なものを忘れてきたようで落着かない。だからまた春が巡ってきてこんな一日が過せるのは本当に嬉しいし幸運なことだと思う。
 
 「怒らず、恐れず、悲しまず、今日一日を元気で過せ。俺には力がある」
 週刊誌を読んでいたら中村天風のこんな言葉が目に止まった。小さな会社でも社長をしていると独善に陥る危険を避けるためにに常に自己チェックを欠かせない。まだ何かが足りないという焦りと、絶え間なく自信を持って様々な決断を下さなければならない間には微妙なバランスの海峡がある。
 「人生は侭ならぬものと、正しく自覚するとき、不自由や、不満と言うものを、少しも苦悶で感じなくなる」
 また春が来て、自分の人生で2度と繰り返すことの無い今日という一日を俺は十分に楽しんだ。どんなことでも楽しんでしまう自分の性格を馬鹿な奴と思うことが多いけれど、これはこれでいいのだろう。