高橋トミさんを見送ってきた。

2018年04月16日 風の戯言

昔、土方だった頃の同僚を見送るのは辛い。
彼女は90歳、もう30年も会ってなかったことになる。
棺の中の彼女は綺麗に化粧され、今にも話し出しそうだった。

息子が「おっちゃんに会いたがっていたぜ」、俺はその一言でボロボロになってしまった。
俺は高柳でも、鯖石でも、野田でも、北条でも「石塚組のおっちゃん」で通っていた。
涙が止まらず息子にしがみついてしまった。

ドカタは自然のと闘い、嘘も何も効かない、お互いが真っ直ぐぶつかるだけ・・・それが職場だった。

いろいろな現場のことが思い出させられる。

豊かな温かい思い出を残して、一人2人と旅立って行く。

いいさ、また何処かの現場で仕事しようよ。

谷根の緋桃

2018年04月14日 風の戯言

鯨波の水源地を通り、六拡トンネルを抜けると谷根の郷が見えてくる。
鮭の遡上する谷根川は、米山が流れ出る水を2つのダムに蓄え、清らかな水が流れる山間の川だ。
谷根の人達は、その清らかな川を慈しみ、手入れの行き届いた田畑が美しい。

谷根の郷の人達はまた雪の中での灯の祭りを楽しみ、雪が融ければ、空いた畑に植えた緋桃の美しさを競っている。

豊かな土地柄だなと感嘆する。
生活の自然条件は決して豊ではないが、この郷で暮らす人達の心根が伝わってくる。
みんなここが好きなんだろうね。
そしてもっと好きになるように、みんなでワイワイやっている。

もう2,3日すれば満開を迎えるのだろう。

デブリ姫

2018年04月13日 風の戯言

部屋の窓から古米を撒いていたらスズメたちが遊びに来てくれるようになった。

でも、中々警戒心が強く、窓から見ているだけで逃げて行ってしまう。
小さく無力な動物たちは「逃げる」事で命を繋いできた。

そんな中で1羽のスズメが少し「ゆるく」て、一生懸命餌を突いていてくれる。
少しデブチンで、動きがのろいのだけれど、この「デブ姫」が溜まらなく好きになってしまった。

早く元気になって、また車庫で巣を作ってくれたらいいな !

姉の命日

2018年04月11日 風の戯言

昔むかーし、麻呂がまだ御幼少の砌、隣部落の医者に嫁いだ姉が実家に帰ると
「修がまた犬と一緒に犬小屋の藁の上で寝てた」なんて話を何時までもしていてくれた。
3歳か、4歳か、5歳の頃、中の玄関の叩きに3尺角の箱が有り、それが俺と「チコ」寝場所だった。

その姉の命日に、お墓に花を供えてきた。

八石山に靄がかかり、人家まで降りてきて、息をするのが惜しいような風景が広がっていた。

親父の命日

2018年04月10日 風の戯言

親父が逝ってから66年が過ぎた。

そして「創風システム」を創業してから30年が過ぎた。

一丁前の後期高齢者になったつもりでいたけれど、米さんに怒られて目が覚めた。
企業としてのシステムが出来ていなかった。
経営者として、甘すぎたね。

何処まで行けるか分からないけれど、本腰入れて走ってみるか。