グミの実

2010年06月22日 風の戯言


 庭にタワラグミの木があり、たくさんの実をつけている。
 渋みの強い味は、今は少し敬遠している。子供の頃は夢中で食べたものだが・・・。桑の実と、崖に生える「さがりイチゴ」が懐かしい。

 グミは蛍の季節でもある。
 最近は見に行かなくなった。

 いつの間にか6月も末になって、柏崎の花火祭が近くなった。尺玉100発同時打ち上げ、海中スターマイン、尺玉300発の連続打ち上げ、数多くのスターマイン等近年は目の肥えたファンも多くなったとか。当社も「黄金尺玉10発同時打ち上げ」を奉納する。
 今年は「越後風船共和国」の仲間達30人と賑やかな花火桟敷を楽しむ予定だ。携帯で誘うと二つ返事で「行くっ!」と喜んでくれる。空を翔る命懸けの遊びを共にしてくれた、30年以上の付き合いというのも、自分の宝物だ。

ぶどう村 夢の痕

2010年06月21日 風の戯言


 「ぶどう村」の社長になり損ねた未練が残っている訳ないが、時折刈羽三山、米山、黒姫、八石の山波が一望できるぶどう村に車を走らせる。自宅から3分もあれば山に着く。
 車を止めれば、180度山に囲まれ、人家は見えない。新緑の山波が美しい。
 
 リクライニング・ベットを下ろし、風だけが遊ぶ元のブドウ畑で、故郷の山に囲まれて静かな時間を過すのは何にも変えがたい至福の時間でもある。

 ローソンの新浪剛史社長が文春のエッセイに「経営者の性」として「全てに合理的な必要性を求めてしまうけれど、経営者的、合理的な思考を一旦止めてみると「時間」が見えてきた」、と書いている。
 「理屈で無いもの—文化こそ何かと息の詰るような社会に必要なのだ」、と。

 一流の経済人は茶室が似合うのだろうが、少し認知症の始った自分としては、時間を忘れて山を眺めている幸福は何にも変えがたい。

 故郷の山は、風達が時折こちらの様子を見に来るだけ。中に、心配そうに静かに顔を見てゆく風もいる。

 山は静かで、この静寂の中に埋もれている時間が好きだ。

雨の季節

2010年06月18日 風の戯言


 「チェ・ジュの妖しい水」と呼んでいる富士山で採取される水がWHO(世界保健機構)で認定される、という内部情報がNHK7時のニュースで公開される、との情報を得た。
 馬鹿言ってんじゃないよ、ありえないだろう、でもマスコミに公開されたらウハウハだよね、ナンテ無責任な話をネタにM氏と新花町の飲み屋に集合した。
 結局、ガセネタに振り回された、と言う事でしかないが、久し振りに病み上がりの二人が酒を飲めた、その事がうれしかった。俺は仮病みたいなもんだが、彼は2ケ月の入院後なので心配はしていた。大丈夫 ! 大丈夫 !

 柏崎はエンマ市も終わり、季節は夏に向かう。
 梅雨空の蒸し暑さが戻ってきた。
 田圃に早苗が根付き、日に日に緑を増して行く。
 八石の山に雲がかかり、この時期特有の姿を見せている。

 雨の季節は、人の心を静まらせる。
 窓から濡れた夜の庭を見るのもいいもんだ。

 雨音を聞きながら、頭の中で文章が生まれて行く。

蟻族 ?

2010年06月15日 風の戯言


 文春7月号を読んでいたら中国で「蟻族」と呼ばれる大きな社会問題が発生している、という。毎年の大学卒業者600万人の中で約3割200万人が就職できない。彼らは日雇いのアルバイトで月収は15000円以下、就職者の約半分から3/1の給与で、大都市近郊の農家の一室を借り8−10人が共同生活をしている、らしい。

 そういえば、庭で「蟻」を見かけなくなった。蜜蜂は昨日見かけたが、蚊柱や蛙、蛇も見なくなって久しい。田舎暮らしは理想的に近い生活環境になったが、何かが狂い始めているのかも知れない。

 

「はやぶさ」

2010年06月14日 風の戯言


 先日から「はやぶさ」のニュースに感動している。
 一年生議員が「何故1番にならなければならないのか? 2番ではダメなんですか」なんて言って大臣になってしまったが、「はやぶさ」のドラマをみていたらこの素晴らしさに鳥肌が立つだろう。
 科学者にあるまじき「想い」とか「願い」、「奇跡」などという言葉が溢れていた。日本的な、実に日本的なプロジェクトチームの雰囲気がとても新鮮だった。

 夕方、西の空がすごい夕焼けだった。
 海岸で見たかったなぁ。