雪割草
4月10日を迎えると、様々な想いが去来する。
狭心症による父との突然の別れ。その現実を受け入れられないまま二十歳が過ぎていった。時たま、年配の人たちから石塚佳吉の話を聞く、そんなことも無くなった。58年という実感のない時間が頭の中を過ぎて行く。
昨日はまる22年の会社創立記念日。
大勢の素晴らしい社員と巡り会うことができ、口を飾ることもなく、本当に凄く幸福な人生を過させて貰っている。心の底から嬉しいと思う。
そんな皆と、会社でささやかなパーティを開いた。
そして、昨日はまた新潟産業大学寄附講座「ビジネス・モデル・デザイン」の初日。岡本先生の感動するような講義に、1時間半が過ぎていった。多くの仲間にも恵まれ、歓迎の宴も遅くまで続き、充実しすぎて怖くなるような一日だった。
コレもみんな親父の見守りの中なんだろう。
じょんのび村の風呂の帰り、近くの山際に咲く雪割草を発見。なぜか、今までない感動の中でしばし落ち葉の中の小さな花に見入った。
こんな時間もあったのだな。
春よ来い!
何を血迷ったか、神の啓示を受けたか、昨日、急に思い立って高速道路を走ってきた。柏崎-長岡-高崎-小諸-長野-上越-米山。走った距離は解らないが高速料金は250円!
山波に雪を頂く越後路、桃やマンサク、コブシ、菜の花の咲く上州路、噴煙の上がる白い浅間山を望みながらの信濃路、雪の降りしきる信越国境、北陸路は雨。気温は0℃から15℃まで様々。
久々にCDを友にのんびりと車を走らせることが出来た。本当は下道をオンボロ・オープン・カーで走れたら愉快なんだろうな。
朝には名残の雪が降り、木の枝の先に淡雪がかかり、それはまた綺麗!
庭の雪も解けて、遅い雪国の春が近づいている。落ち葉の下から土筆や蕗の薹が顔を出し、本格的な春を待ちわびている。
春よ、来い !