世界同時直下型大不況

2008年12月17日 風の戯言


 ニュースメディアを見ていると、確かに世界は一体となって息づいているのだ、とつくづくと感じる。FRBがゼロ金利に踏み切った、手札はもう何もない。明日、日銀はどんな決断をするのだろう。明確なリーダーを持たず、世界中がカオスの世界に吸い込まれていく。
 どんな苦難の時代にも、人が生きている以上108の煩悩がなくなるわけじゃなし、商売のネタは尽きないだろうとタカを括っているが、生き延びるには相当の情報力と決断力が要るようになるだろう。ニュースから目が離せない。

 閑話休題
 加治将一の「舞い降りた天皇」は楽しい古代史だ。原田常冶の「古代日本正史」、「上代日本正史」も面白かったが現地調査と文献の読み込み、構想力は多分現代の古代史を書き換える迫力がある。小説仕立てだけれど、これも新手の読者サービスか?

 現代も古代も、夫々の時代を必死に生きた、いや生きている人や自分がいる。どんな日常を暮らしていたのか、瞑想を巡らせるのも楽しい時間だ。

高木正幹さん逝く

2008年12月14日 風の戯言


 門出のかやぶきの里でドブロクを呷り、新そばにのめり込んでいた時に高木正幹さんの訃報が入った。
 何を言っても、何を書いても・・・全てが空虚な気がする。この業界の、俺の親父的存在・・・。

寒山

2008年12月08日 風の戯言


 週刊文春12月11日号に細川護熙が寒山の詩を紹介していた。

 茅棟 野人の居
 門前 車馬疎なり
 林は幽かにして偏に鳥を聚め
 峪潤くして本より魚を蔵す
 山果 児を携えて摘み
 阜田 婦と共に鋤く
 家中 何のあるところぞ
 唯だ1床の書あるのみ

 俗世を離れた晴耕雨読の田舎暮らし。南宋の画のようだ。藍沢南城の「南条村」と重なり、穏やかな時間が過ぎて行く。
 12月、晴れた日の青空は何にも勝る。

金星と木星の接近

2008年12月07日 風の戯言


 12月1日かな、金星と月ともう一つの星が南西の空に輝き、普段見ない星の配列の綺麗さに自慢のカメラのシャッターを切った。残念ながら望遠もなければ、確たる三脚もなく、ましてカメラの知識も、そもそもなんでこんな星空になるのか判らないままにシャッターを押した。で取れた写真がこれ!
 星空のウンチクを語れれば、俺がピアノを弾けたより素晴らしい恋に巡り会えたのだろうが・・・酒呑んで大法螺吹くしか能のない身には、悲しすぎるほどの縁遠い話・・・だ。

 冬の夜空は時折夢の世界に誘ってくれる。月と星と・・・俺はイスラムになったような高揚感がした。

残り柿

2008年11月30日 風の戯言


 底知れぬ不況の嵐が吹き始めている。
 取引価格が10分の1になった、受注が50%に落ちた、なんて前代未聞、未曾有の大不況が近づいている。ITサービス業も様変わりしていくのだろう。今は「兎に角生き延びること」だけを考えて現実を受け入れていくしかない。重苦しいが昨今だが、「ピンチはチャンス!」と前向きに捉えていきたい。

 昨日の夜は雷に大雨、冬の嵐が過ぎていった。
 ヘンテコに残った柿が可笑しく、痛ましい。
 明日は12月。