負けないための「知恵」
塩野七生さんは文春4月号でそんなことを書いている。古代ローマやルネッサンス時代のヴェネツィアのように1000年にもわたって政治的独立と経済的繁栄を維持し続けた歴史を語る。
古代ローマのようにナンバーワンにならなくても、ヴェネツィアのように強国の一つとして生き延びてきた。それは「自らの持てる力を活用」してきたからだという。1000年もだ。
これは国だけではなく「企業」としても大切なことなんだろう。
自らの運命を選択しうる「自由」ほど大切なことはない。
他人の思惑に翻弄されて生きるよりも、同じ死ぬほどの苦労をするならば自ら納得できる未来を選べる知恵と力と自由が欲しい。
「日本にとって最も重要なことは、二度と負けないことだ」
他の先進国に比べて有利な点が3つある、という。
政治が安定していること。
失業率が低いこと。
難民問題がないこと。
自由と秩序のバランスを取ることが社会の健全さを保つ上で重要極まりない「知恵」だという。しかり、だと思う。
3.11 6年
無性に海が見たくなり、刈羽と西山を走り海を見に行ってきた。
海カフィでコーヒーを飲んでいると空は晴れ米山が覗き始めた。
店を出て写真を撮っているときに丁度「黙祷」の時間になった。
3.11の春、神主の社員と南相馬の海に祈りを捧げに行った。
祝詞をあげ、人の声に振り向くと、そこにお婆ちゃんが立っていた。今まで誰もいなかった場所に・・・。そこに街があったのだという・・・。
何事もなかったように、その日の太平洋の海は蒼かった。
船が道路脇に乗り上げ、無人の家や田畑に無残な草が伸び始めていた。
津波に命を奪われた人達、未だ行方の分からない人達、故郷を追われ各地に避難している人達、多くの人達がいる。
現実を直視し、失敗を資産としていかない限り、未来はないのだろうが・・・。