不吉な足音
地方の時代
宇宙の歴史167億年、奇跡の星地球が46億年、我が身は齢74歳直前。
そして、酒を飲むのは人間だけ、未来を語るのも人間だけという不思議。考えないと馬鹿みたいだし、考えると環境不適合に陥ってしまう。
いいや。こんな時は夢のあった昔に還る方が幸せになる。
「地方の時代」は日本列島改造論に熱狂した1970年代の臭いがする。「明日の鯖石を創る会」を組織し、皆で酒を飲み、夢を語った。
しかし、高速道路、新幹線が整備されると「スポイト効果」で地方はやせ細ってしまった。飲まず食わずで育てた子供達は東京サ行ってしまったダ。地方貧乏、なんてこった。
で、また「地方創生」なんて言葉が流行りだした。「一億総懺悔」が「一億総活躍」になり「地方の時代」は「地方創生」に変わった。
産業競争力の源泉、安い労働力の供給源を絞り尽くしたら「ものを買う人」が居なくなった。
補助金も底をつき出し、大企業活性化のためにはヨタヨタしている「姥捨て山」に少しでも元気を出させて「もの買う人」を創生しなければならない。
性格が捻れているので政治家の言葉は鵜呑みに出来ない。だが、考えてみるとそう単純じゃなさそうだ。
東北大震災の3.11以降、世の捻れは元に戻り難くなっている
一つには神頼みだった地震予知がGPSのデータ解析で予測可能な領域に踏み込んできたこと。
プレートの歪みが見えてくると、ドッカーンと地面が弾ける場所や時間がかなり予測できるようになってきた。.
「関東大震災」、「東海トラフ大地震」の可能性が高くなると犠牲者の予測数値が現実味を帯びてくる。
「東京サ、大丈夫だケ?」
「戻ってこいよ〜、戻ってこいよ〜♪」、
「帰ろかな〜帰るの止そうかなぁ〜♪」
命を絞られるだけの東京暮らしと、畑作りと海釣りを楽しみにする生活との幸福のバランスを崩し始めている。